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オンシツコナジラミとタバココナジラミ 栽培初期の発生と対策



こんにちは。

トマト栽培にとって厄介な害虫コナジラミ類、

オンシツコナジラミとタバココナジラミ。

一度増えてしまうと駆除が難しい害虫です、

初夏から初秋にかけてトマト栽培を開始する場合

栽培初期の発生が後々まで影響を与えることも、

早めの対策で個体数が増えるのを抑えたい所です。

 






まずは調査をしてみよう。


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トマトの樹にコナジラミ類がどれくらい活動しているのかまずは調査してみましょう、

大体の目安で良いのでコナジラミ類が少ないのか多いのかを把握して今後の判断材料にしてみよう。










コナジラミ類の調査方法



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コナジラミ類の調査方法としては粘着トラップがとても便利です。

調査したい場所に吊るしておくだけでコナジラミ類を捕獲することができ、

ついでに駆除することで一石二鳥になります。

粘着トラップで捕獲した個体数を調査しコナジラミ対策の判断材料に使用します。







もう一つはトマトの管理作業中に目視で確認するのがとても重要です。

トマトを栽培している圃場は広いためコナジラミ類が集まりやすい場所が発生します、

季節により暖かい場所と涼しい場所を好みます。

その発生しやすい場所を管理作業中に把握しておくことで調査と防除に役立てます。


コナジラミ類は比較的上部の葉の裏側で活動しているため良く観察しておきます、

ついでにコナジラミ類がオンシツコナジラミなのかタバココナジラミなのかを識別しておくとさらに良いです。










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*画像は黄化葉巻病(TYLCV)に感染し症状が発生したトマトの樹

タバココナジラミでのウイルス媒介による病気の蔓延だけは何としても防ぎたい。









コナジラミ類の発生密度


コナジラミ類の調査から発生状況を確認したらトマトの圃場全体での発生密度を割り出し、

そこから今後の対策を考察します。

発生密度については大きく分けて3段階あると思います、



まず一段階目は、あまり目につかない管理作業中にもごく稀に確認できる程度の少ない状態。





次に二段階目、管理作業中とくに巻き付け作業中(誘引作業)に数匹が飛んでいるのが確認でき、

圃場内に吊るしている粘着トラップにかなりの数が捕獲できる状態。





最後に三段階目、トマトの葉の裏側にびっしりとコナジラミ類が活動し圃場内でも頻繁に飛んでいるのが

確認される、トマトの管理作業では目の前を飛び回り作業に支障をきたす状態。

ここまで来るとコナジラミ類の駆除は難しくなってきます。









発生が確認された場合の対策


コナジラミ類の発生を確認し発生している密度に合わせて対策を考えます。

発生初期の個体数が少ない場合など早めに駆除したい場合は薬剤散布が有効です、

その際には使用する薬剤の用法を守りマルハナバチの影響なども考慮しましょう。



薬剤を散布しない場合の対策として粘着トラップでの捕獲があります。

相当数の粘着トラップの吊り下げが必要ですがそれなりに効果は期待でき確実に駆除できます。

注意点としてマルハナバチを捕獲してしまうことがあるため、吊り下げておく位置には注意しましょう。


その他の対策として防虫ネットなどで侵入を防ぐ方法。

資材の購入にコストはかかりますがコナジラミ類の侵入を防ぐにはかなり効果的です。

難点として防虫ネットの目合いが細かいため開口部の通気性が下がるため、

夏の高温時季などの暑さ対策が問題となってきます。




最後にもう一つの対策として天敵防除がありますが、

温室トマトでは天敵を利用しての防除は今まで実績が無いため紹介だけにします。










まとめ



コナジラミ類の発生を抑える対策としてとにかく早めの対策が重要になり、

発生初期に抑えることで増加するのを防ぎなるべく少ない状態を維持する事です。

そのために日ごろから管理作業などでトマトの樹をよく観察し、

発生状況を調査しておくことで今後の防除対策に役立てましょう。
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プロフィール

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Author:ghtomato
初めまして、温室でのトマト栽培に従事。
設備の老朽化でトラブルの多い日々を記録しています。



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