温室の掃除と洗浄 次シーズンの準備に向けての病害虫防除
- 2018/07/26
- 21:55

こんにちは。
平成最後の7月は、自然災害が多く発生していますね。
災害により被災された皆様には心よりお悔やみ申し上げます、一日でも早い復旧をお祈り申し上げます。
さて、温室トマトでは諸事情により次のシーズンに向けての準備が遅れています、
それについては今後記事にするかもしれませんが今は伏せておきます。
今回の記事は温室内の掃除と洗浄作業の記事になります。
温室内の掃除と洗浄作業
温室内で栽培に使用した資材や栽培していたトマトの樹の撤去が完了すると次のシーズンの準備に入りますが、
その前に温室内の掃除と洗浄作業を行います。
温室内の掃除は、作業通路などの掃き掃除とマルチシートを撤去した後の除草作業になります。
温室内の洗浄作業については、トマト栽培に使用する温室内の水などによる洗浄作業となります。
掃除と除草

マルチシートを撤去した後の作業通路などはトマトの残渣などのゴミが散乱しています、
とりあえずこれを掃き掃除で片付けます。
掃き掃除終了後は、マルチシートを剥がした後の除草作業が待っています。
温室トマトでは防草シートは使用していないためマルチシートを剥がした後には雑草が生えています。
以前は温室内を手作業で草引きをし除草をしていましたが、現在は除草剤を散布しています。

使用する除草剤は・・・
「ラウンドアップ マックスロード 希釈タイプ」 日産化学株式会社
希釈倍率は、使い方マニュアルにある「一般的な一年生雑草向けの100倍」で薬液を作り、
これを背負式動力噴霧器で散布します、かけ残しの無いように注意したいところです。
散布後数日で雑草は枯れ始めます。
温室内の洗浄作業

温室内の洗浄作業については、水洗いで汚れを落とします。
栽培終了後の温室内の設備にはかなりの汚れが付着しているため取り除いておきたいところ、
病気・害虫などの発生も防ぐためにもきれいに洗浄しておきます。
温室トマトでは、動力噴霧器を使用して洗浄しています。
ノズルは高圧洗浄ノズルを使いこびりついた汚れも落とします。

洗浄に使用する水に浄化剤を使用することで温室内の資材を消毒することも可能です。
病気などの多発が心配される場合に活用したいところです。
使用したことのある浄化剤は・・・
「ケミクロンG 日本曹達株式会社」 500g
*使用される場合は使用方法のラベルをよく読んで頂きたい。
温室内の蒸し込み処理
もう一つ、温室内の病害虫防除に蒸し込み処理があります。
主に夏の時期に太陽熱を利用して温室を閉め切り内部の温度を上昇させ病害虫を死滅させる方法です。
温室内を高温にさらす時間が長いほど防除効果は高いようです。
ただし注意点があり、高温の温室内に入るのはかなりの危険が伴います、間違えても
入らないように注意が必要です。
換気などで温室内に入る場合は温度が下がってから入るように。
それと、温室内の設備などに高温による影響が出る場合があり、
灌水用配管などが高温で変形したり、温室制御用の電子部品にダメージが出る場合があります。
以上のような注意点があるため、防除効果は高いかもしれませんが蒸し込み処理を行う場合は
危険が伴わないように対策が必要です。
まとめ

以上が、温室の掃除と洗浄作業についての記事になります。
次の新しい栽培に向けての準備は大切です、その基礎となる温室内をきれいにしておくことで
病害虫の発生などを予防しておきたいです。
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