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トマト栽培終了後はいったい何をしているのか? 温室トマト 

こんにちは。

温室トマトでのトマト栽培も6月いっぱいでシーズンが終了しました。

栽培管理に追われる日々から解放されオフシーズンをゆっくりと過ごしたいところですが、

来シーズンに向けての準備が待っています。

今回は準備ができるまでに行う作業工程の記事になります。




トマトの樹の撤去作業



まずは長期間トマトを生産してくれたトマトの樹の撤去から。

収穫終了後は、残っているトマトをすべて取り除き運び出します。


トマトの樹は上部と下部に切り離しそれぞれまとめて縛りつけ撤去していきます。











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トマトの樹上部から運び出します、まずは下部を茎の部分から切りはなし、

数本を一つの束にして縛り付けていきます。

縛った束を誘引フックから切り離し運び出します。



温室内は普段のトマト栽培では見慣れない光景です。










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トマトの樹上部を運び出した後には、残っている下部の茎を撤去していきます。

持ち運びしやすい長さに切り、折りたたんで束にして縛り付け、運び出します。


ここまでがトマトの樹の撤去作業になります。










栽培培地の撤去作業


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トマトの樹を運び出した次に待っている作業は、栽培培地の撤去になります。

トマトの栽培に使用した栽培用培地は基本的に一年で交換します。

次のシーズンも継続して同じ培地を使用する多年利用は可能ですが、

温室トマトでは2度の深刻な土壌病害が発生しており栽培培地は1年交換を徹底しています。


栽培培地の撤去は、まず栽培ポットを運びだし次に栽培ベットを撤去します。

栽培ポットと栽培培地のロックウール培地は産業廃棄物として処理し、

ココスラブ培地(ヤシ殻培地)は土壌改良材として利用します。


ここまでで撤去作業の工程の半分くらいが終了です。










マルチシートの撤去


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栽培培地の運び出しが終了すると、次はマルチシートの撤去になります。

このマルチシートもシーズンごとに新しいものに取り換えます。

排水のこぼれた水溜り、トマトの残渣、その他のゴミなどかなりマルチシートは汚れています、

すべて剥ぎ取って新しいマルチシートが張れるように準備しておきます。










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まず加温装置の温水配管、灌水ホース、炭酸ガスの供給ホースをマルチシートの上に吊り上げておきます。

次にマルチシートを剥がし折りたたんで巻き取り撤去します。





シートを剥ぎ取った後の下の地面には草などが生えている場所もあるため、

除草作業で取り除いておくか、除草剤などで枯れるようにしておきます。







まとめ



以上が大まかな栽培終了後の作業工程になります。

トマト栽培終了後は栽培に使用した培地などの栽培資材はほぼ新しいものに交換となり、

次のシーズンに病害虫などが残らないようにするための栽培環境を整えます。




撤去作業終了後は次のシーズンの準備に取り掛かります。
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プロフィール

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Author:ghtomato
初めまして、温室でのトマト栽培に従事。
設備の老朽化でトラブルの多い日々を記録しています。



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