どうしてこんなひどいことするの・・・。 温室トマト トマト栽培の最終段階
- 2018/06/29
- 23:14

こんにちは。
温室トマトでのトマト栽培も最終段階に入りました。
今シーズンも残すところあと少し、
今回はトマト栽培で最後に行う灌水調整と切り上げるタイミングについての記事になります。
灌水調整によるトマトの乾燥工程

※ここまで萎れるともう引き返すことは困難だ。
温室トマトではトマト栽培の最終工程として、灌水調整によりトマトを萎れさせ乾燥させている。
乾燥させる目的は、栽培培地内の水分を吸収させて培地の重量を軽くすることで撤去の際の負担軽減と
トマトの樹を乾燥し枯れさせることで重量を軽くし、培地と同じく撤去作業をスムーズに行うためだ。
この栽培培地とトマトの樹の水分が残った状態での撤去作業はかなりの重労働となり身体に負担となる、
それを避けるためにもあらかじめ乾燥させておくことはとても重要だ。
灌水を切り上げるタイミング

灌水を切り上げるタイミングについては撤去作業を開始する時期に合わせる必要がある。
あまり早めに切り上げてしまうと、トマト果実の品質が低下してしまうので注意が必要だ、
だがあまり灌水を切り上げるのが遅すぎると培地内とトマトの樹の乾燥が間に合わずに撤去開始となる、
このタイミングが悩ましいところだ・・・。
今シーズンは撤去作業開始予定から一週間前に灌水を切り上げてみた。
乾燥した培地内とトマトの状態

まずはココスラブ(ヤシ殻培地)の乾燥状態から、
灌水を切り上げてから6日ほど経過した状態・・・

ほぼほぼ乾燥した状態になっている、見た目も湿っているようには見えない。
持ち上げてみても重量は軽く、持ち運びには問題なさそうだ。
トマトの根も乾いてしまっている。

次は、ロックウール培地(カルチレン社 ロックウール)の乾燥状態になります、
ココスラブ培地と同じく灌水を切り上げてから6日ほど経過した状態です・・・

ロックウール培地は見た目ではっきりと分かるくらいカラカラに乾燥しています。
トマトの根も枯死してしまい、培地の重量も元の乾燥した状態と同じくらいに軽くなっています。

気になるトマトの樹の状態ですが、まだまだ植物体内に水分が残っている様子。
梅雨の時期でもあるため、あまり晴れの日が続いてないのが気がかりなところ、
撤去作業開始までにはもう少し乾燥してほしいところです。
トマトの果実は問題ないの?

灌水を切り上げてしまってトマトの果実に問題はないかと言うと、品質は低下していきます。
見た目みずみずしさが失われるのと、あまりにも早い灌水の調整は尻腐れ果の発生が起こります。
ただトマトの着色は少し早くなりますが、灌水をしている状態とでは着色の仕方に違いが出ます。
終了時期に合わせてギリギリまで品質を落とさないように、
灌水を切り上げすタイミングを調整したいところです。
まとめ

※ここまで枯れると、再度水を与え復帰させるのは不可能に近い。
以上が、温室トマトでの最後に行う栽培管理になります。
播種から育ててきたトマトも最後は枯れさせることで終了となり感慨深いところがあります、
毎シーズンのことではありますが・・・。
今後は来シーズンに向けての準備に取り掛かかります。
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