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トマトサビダニ 今シーズンで初めて確認

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今シーズンでは珍しくトマトサビダニの発生を確認しました。

と、言っても一本のトマトの樹だけなので、広がっている様子では無さそうです。







トマトサビダニとは?


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トマトサビダニについては管理人もその生態は詳しくはわからない。

発生時期としては、収穫を開始し始める初秋頃に良く確認している。

冬場の寒い時期にはあまり見られないことから暖かい時期を好むようだ。

分類としてはダニ類になるようです、体長はとても小さく肉眼では確認は困難です。

顕微鏡などで観察すれば確認できます。

発生しているトマトの樹にはかなりの密度で活動しているようです。


※トマトサビダニはもともと国内には生息していなかった外来種になります。










トマトサビダニ被害の症状


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温室トマトでトマトサビダニの被害を発見する場合まず茎部の被害から見つけることが多い。

正常なトマトの茎は緑色をしているが、被害にあっている茎は茶色く変色しているので分かりやすい。











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被害にあっているトマトの茎からしだいに葉の部分まで拡大していきます。

ここまで被害が広がるとトマトの樹全体が茶色くなるのでよく目立ちます。

このまま放置しておくとやがてトマトの樹は枯れてしまいます。

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もちろんトマトの果実にも被害は出てきます。

茶色く光沢を帯びたようになり、表面はひび割れの症状が出ます。

こうなると、商品としての価値は無くなってしまいます。










温室内への侵入ルート



温室内への侵入ルートとはおそらく人による持ち込みと考えられる。

もしくは作業コンテナ、収穫コンテナなどに付着して運び込まれたのかもしれない。

トマトサビダニは羽が無いので飛んで移動することは無い。

体長が小さいため見えないので、気が付かないうちに持ち込んでいると思われる。










トマトサビダニ被害の対策


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トマトサビダニ被害の対策としては、まずは被害にあっているトマトの樹に触れない事である。

その他の病気にも言える事だが迂闊に触るのは被害の拡大を招くことがあるためだ。

作業手袋やハサミにトマトサビダニが付着したままそのほかのトマトの樹に触れることで

活動範囲を広げることになりかねない、なるべく触れないように注意したい。




それとトマトサビダニの移動手段は徒歩である。

そこで、被害にあっているトマトの樹と隣接しているトマトの樹があるなら接触させないのも一つの手だ。

飛んで移動することは出来ないため、隣のトマトの樹に被害が出るのを防ぐことが出来る。





殺虫剤などの化学農薬を使用するのもありだが、

本数が少ないのであれば被害株を撤去するのも良いと思う。

その場合はそのほかのトマトに被害が出ないよう、作業する道具はきちんと管理したい。

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プロフィール

ghtomato

Author:ghtomato
初めまして、温室でのトマト栽培に従事。
設備の老朽化でトラブルの多い日々を記録しています。



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