温室トマト 天窓開閉アームの故障
- 2018/05/22
- 21:36

こんにちは。
今年に入って天窓開閉アームの故障が何ヶ所か出てきている。
以前の記事でテーマにした凍結による影響もあったが、
暖かくなった初夏の時期でも故障が起きている。
天窓開閉アームも老朽化で耐久性が落ちてきているのかもしれない。
天窓開閉アームの故障箇所

天窓開閉アームの故障個所のほとんどがボルトで固定している取り付け場所になる。
天窓を開閉するための主軸に取り付けられた部品に4本のアームを取り付けてあるのだが、
外側のアーム取り付け部が故障していることがほとんどだ。
ボルトで固定するために加工してある部分の付け根から取れている。
天窓アームの材質はアルミで作られているが、全体的に腐食してきている。
防除などで使用する薬剤が影響していると考えられる。
4本のアームは内側の2本のアームが故障することは今まで経験がない、
故障する外側の2本は、天窓を開閉するのにかなり負荷がかかっていると考えられる。

故障して取れたアーム部材が遮光カーテンを突き破ってしまっている。
この状態で遮光カーテンが作動するとアームが一緒に動いてしまい、ガラス窓に無理がいく。
これが原因で一か所はガラス窓が割れてしまった。
放置しておくのは大変危険なのと、そのほかの設備の故障の要因になってしまう。
故障個所の対策

故障個所の対策としては速やかに修理するのが一番なのだが、
あいにく天窓アームの部材は在庫が無い。
そのため部材が手に入るまでは、故障した箇所の天窓は作動しないようにしている。

※取り付け金具を取り外した状態の天窓アーム部材

※天窓アーム取り付け金具
このように、アーム部材と天窓を動かすための取り付け金具を取り外しておく。
1本のアームが無い状態でも開閉は可能だが、その他の部材が無理をするため危険だ。
修理ができるまでは作動させない方が良い。

破損している天窓アームはもちろん取り外しておく、
そのままにしておくとその他の設備トラブルになるからだ。
故障した天窓アームの仕様

天窓アームの仕様について参考までに、
天窓開閉用アーム部材 外側用 (製造メーカー 不明)
アームの材質 アルミ

長さ 約1m75cm
天窓の外枠から主軸に取り付ける金具までの長さになります。

天窓アームの外径は約19mm 厚さは約1mmになります。


アームの両端に2か所、取り付けるための加工がされています。
横幅が約28mm、縦の幅が約35mm
※この部分が故障しやすい箇所になります。

取り付けるための穴が加工してあります。
穴のサイズは約6mm
今後の対策

今後、温室トマトではかなりの数の天窓アームが老朽化で故障すると予想されます。
日ごろから故障しそうな箇所を見つけたら早めに対策し、
ガラス窓の破損などのトラブルにならないように注意したい。
天窓アーム部材については、取引している業者様から国内の温室メーカーに製作依頼をしてもらっている。
なんとか交換修理が出来るように環境を整えたい。
- 関連記事