今シーズンのトマトの巻き付け作業も残りわずか。
- 2018/05/16
- 21:06

こんにちは。
温室トマトでのトマトの巻き付け作業も5月の下旬頃には終了します。
管理作業のほとんどは巻き付け作業でしたが今シーズンの作業予定も残りわずかになりました。
今後はクリップ止め作業と、摘芯作業がまっています。
そこで今シーズンの誘引作業を振り返ってみたいと思います。
トマトの管理作業のメインは巻き付け作業
7月上旬に播種をして育ててきたトマトですが今シーズンの生育は順調だったと思います。
生育が順調だったので茎もよく伸びました、
温室トマトでの管理作業のメインは巻き付け作業です、
そのため例年と同じくらい作業時間を費やしました。
収穫作業と選別・出荷作業に時間を取られる時期もありましたが、
なんとか巻き付け作業は遅れることなく終了出来そうです。
巻き付け作業だけは何としてでも遅らせるわけにはいかないので一安心です、
遅らせてしまった巻き付け作業は手に負えなくなりますから。
トマトの品種での巻き付け作業のちがい

温室トマトで生育しているメインのトマト品種は、
「りんか409」 サカタのタネ になります、
それともう一つ黄化葉巻耐病性品種の、
「風林火山セブン」 ナント種苗株式会社
この二種類の品種を栽培しています、それぞれの巻き付け作業の違いについての感想を。

まずは「りんか409」の巻き付け作業について、
この品種の特徴は、葉と葉の間隔が短く巻き付け作業にかかる手間が少し軽減します。
ただし茎が少し折れやすく感じます、よく折れる箇所は葉の付け根付近の茎になり、
あまり「曲げる」ことに耐えるのが苦手のようで慎重な対応が必要でした。

次に「風林火山セブン」についてですが、この品種はとにかく良く伸びます。
油断していると伸びすぎて巻き付け作業がやりづらくなり手間がかかってしまいます。
茎は比較的「曲げる」ことに強くあまり折れることはありませんでした。
巻き付け作業での失敗例
今シーズンでの巻き付け作業で多かった失敗例になります

まずは、茎を折ってしまい成長点を取り除いたトマトの樹が少し多かったですね。
折れてしまう要因として巻き付け作業の遅れが考えられます、
伸びすぎたトマトの茎を巻き付ける場合、無理に巻き付けようとすると折れてしまい、
茎が取れてしまうことがあります。
取れてしまうとそれ以降の生育はストップしてしまうため、あまりよろしくありません。
次回のシーズンでは巻き付けのタイミングに注意したいです。

次に少し多かったのが茎が折れているトマトの樹です。
巻き付け作業中にうっかり折れてしまいビニルテープで補修したものです。
茎が取れてしまうよりは良いですが、これも生育に影響します。
折れて補修した後はしばらく生育がストップしてしまうため生育の遅れが出てきます。
特に果実の段数に差が出てくるのでなるべく折れないように巻き付けたいです。

もひとつ、巻き付け作業の時にトマトの葉っぱを一緒に巻き付けたトマトの樹です。
この場合、巻き付けられた葉が枯れてしまいそこから灰色かび病などの病気が発病しやすいです。
作業時になるべく一緒に巻き付けないように注意したいですね。
以上が今シーズンの巻き付け作業で気になった失敗例です。
どれも少ない本数であれば収穫量にあまり影響は出ませんが、
本数が多くなるとかなり影響があります、なるべく失敗を繰り返さないように注意したいところです。
今後の作業予定

温室トマトでは巻き付け作業終了後は、摘芯作業に入ります。
今まで生育してきたトマトの成長点を切り取ってしまうので、トマトの樹もここで生育終了となります。
まとめ
今シーズンの巻き付け作業も終了となりますが、
大幅に作業が遅れる事は無かったので、トマトの生育には良好だったと思います。
ただ巻き付け作業での失敗が少し多いのが今後の課題です、
次回のトマト栽培では改善に取り組みたいところです。
管理作業は巻き付け作業が終了したため少し時間に余裕が出来ます、
今後は来シーズンに向けて少しずつ準備を進めることになると思います。
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