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トマトの茎を折ってしまったときの対処方法

トマトの管理作業をしていると、うっかり茎を折ってしまうことがある。

巻き付け作業など、はじめてのときはよく折ったものだ。

経験を積んだ今でも折ってしまうことがある。

そんなときの対処方法を書いてみようと思う。










トマトの茎が折れやすい条件



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トマトの茎が折れやすい条件としていくつかあげてみよう。まず巻き付けするときの持ち方がある。

茎をもつ場所にあまり力が入りすぎると折れてしまう、初めてのころはなれない作業のため力が
入りすぎるがなれてくるとコツが分かり始めると思う。

とにかく練習をしよう。

次に、気象条件があげられる、晴れの日よりも、曇りや雨の日はとくに折れやすい。温室内の
湿度が高いのが要因だろう。

良く晴れた日は逆に折れにくい傾向にある。蒸散が活発におきているためだろう。

植物体に水分がどれくらい含まれているかで折れやすいか折れにくいかのポイントになるようだ。

あとは、時間帯がある。早朝などは蒸散が少ないため折れやすく、日中は折れにくい。夕暮れ時
になると折れやすくなってくる。

これも植物体の水分量が要因だと思う。










折れた場合の対処法 その①



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それでは、折れた場合の対処法をお教えしよう、まず「ビニールテープ」で巻きつける方法である。

包帯を巻くように折れた所をぐるぐる巻きにするのである。

ポイントは、折れた傷口をぴったりと合して巻くことである。傷口がズレてしまうとうまくいかない。

それとある程度きつめに巻き付けることだ、ゆるゆるだとうまくいかない。

使用するビニールテープの色は何色にしてもいいと思うが、緑色が目立たなくて良い。










折れた場合の対処法 その②



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次に紹介する折れた場合の対処法は、別の茎に切り替える事である。

この方法は、折れた茎がとれてしまったときに巻き付け作業時に取り除く予定の脇芽を
そのまま巻き付けて伸ばしてしまうのである。

これだとあまり目立つこともなく対処できる。











茎が折れることで成長に影響する事



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茎が折れてしまった場合にトマトの生長に影響することをいくつかあげてみよう。

まず成長が少し遅れてしまうことである、これは対処方法その①で処置した場合で回復に
しばらく時間がかかる。

水分と養分を運搬するのに不具合が出るのであたりまえではあるが・・・仕方がない。

傷口がつながり回復した後も良く晴れた日などは少し萎れてしまうこともある、蒸散と
給水のバランスが崩れるのだと考えられる。

最終的に、茎が折れてしまった場合のトマトの樹は花の段数に差が出てくる、それと果実
の品質にも影響がでる。

だが、折れたまま成長が止まってしまうよりは良い。そのままだと花の段数はそこで終了
になるからだ。


次に、対処方法その②の場合である。新しい茎に切り替えることで花の段数は遅れること
になるが成長そのものは問題なくすすむことになる。

折れた傷口が無いので水分と養分の運搬にはあまり影響がないからだと考えられる。










まとめ



トマトの生育のことを考えると折れないのが一番よいが、誰しも失敗というのはある。

生育が遅れることは避けられないがそのときになるべく、ベストな対処法を取りたいものである。

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Author:ghtomato
初めまして、温室でのトマト栽培に従事。
設備の老朽化でトラブルの多い日々を記録しています。



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