トマトの灰色かび病 症状と対策
- 2018/01/21
- 20:27
こんにちは(゚∀゚) 今回はトマトの病気、灰色かび病の症状と対策についての記事になります。

トマトの茎、果実、葉などほとんどの箇所で発病します。
症状として、茶色く変色した小さな斑点箇所が出来、次第に広がりながら植物体を枯死させます。
症状が悪化するにつれ発病箇所から大量の胞子を生成、空気(気流)で運ばれながら周辺に広がり
感染株を増やしていきます。
発病初期の症状 (トマトの茎に、管理作業で出来た傷口から発病)
茶色く変色し始めているのが発病箇所になります。


発病中期の症状
徐々に広がり粉のような胞子を大量に生成しながら、発病箇所を枯死させていきます。

発病後期の症状
ここまでひどくなると発病した茎から上部は萎れ枯れてしまいます。

発病箇所は茎、葉、果実など地上部の様々な場所で見られ症状も同じです。
初期の症状は小さく、見落とすこともあるため発見が発病中期、後期になってしまうこともあり
発病箇所によっては手遅れになることもあります。

病気が発病しやすい環境として、多湿で日射量の少ない加温を開始する晩秋から春先にかけて多く発病。
温室内では、場所によって温度と湿度に差が出来るため、特に湿度の高い場所では灰色かび病の発病が多い。
トマトの葉が多く密植になり地上部に光が届かないような通気性が悪く乾燥しにくい場所でも発病が多い。
病気の発生を抑える対策として、温室内が多湿になるような状況が長時間続かないように湿度管理。
晩秋から春先にかけては、早朝からの気温の上昇によるトマトの結露に特に注意しながら空気の入れ
替えをするなど。
特に結露に関しては温室でトマト栽培をしてきた経験上、とくに大きな発病要因になっていると考えられ
ます。トマトの収穫をしていると果実が結露している場所が温室内にはありますが、そこでは灰色かび病
の発病も多い傾向にあります。
早朝、温室内の温度管理をする注意点として急激な温度変化はなるべく避けて行うようにし一度温室内
の空気の入れ替えを行う程度でその後は徐々に室温を変化させる管理が望ましいです。
トマトの管理作業で注意することは脇芽、葉を切り取った痕などの傷口から灰色かび病に感染しやすい
ため、なるべく丁寧に処置をするように・・・。

トマトの樹と樹の間が重なり密植にならないよう作業管理に注意すること。
温室内での雨漏り箇所などは、灰色かび病が発生しやすいので修理などの対策をした方が良いです。
温室での作業中などで灰色かび病の病状箇所を見かけたら・・・
発病初期から中期であれば病状箇所を切り取って病状の悪化を抑えることはできます。
トマトの葉 灰色かび病発病箇所 処置前

トマトの葉 灰色かび病発病箇所 処置後

トマトの茎 灰色かび病発病箇所 処置前

トマトの茎 灰色かび病発病箇所 処置後

応急処置になるため、完全な治療にはなりませんが・・・
トマトの果実で発病した灰色かび病

トマトの葉で発病

トマトの葉の先から・・・特に換気などで冷たい空気が成長点付近の葉にあたる場合に多発傾向


1 灰色かび病の症状
トマトの茎、果実、葉などほとんどの箇所で発病します。
症状として、茶色く変色した小さな斑点箇所が出来、次第に広がりながら植物体を枯死させます。
症状が悪化するにつれ発病箇所から大量の胞子を生成、空気(気流)で運ばれながら周辺に広がり
感染株を増やしていきます。
発病初期の症状 (トマトの茎に、管理作業で出来た傷口から発病)
茶色く変色し始めているのが発病箇所になります。


発病中期の症状
徐々に広がり粉のような胞子を大量に生成しながら、発病箇所を枯死させていきます。

発病後期の症状
ここまでひどくなると発病した茎から上部は萎れ枯れてしまいます。

発病箇所は茎、葉、果実など地上部の様々な場所で見られ症状も同じです。
初期の症状は小さく、見落とすこともあるため発見が発病中期、後期になってしまうこともあり
発病箇所によっては手遅れになることもあります。
2 病気が発病しやすい環境

病気が発病しやすい環境として、多湿で日射量の少ない加温を開始する晩秋から春先にかけて多く発病。
温室内では、場所によって温度と湿度に差が出来るため、特に湿度の高い場所では灰色かび病の発病が多い。
トマトの葉が多く密植になり地上部に光が届かないような通気性が悪く乾燥しにくい場所でも発病が多い。
3 病気の発生を抑える対策と考察
病気の発生を抑える対策として、温室内が多湿になるような状況が長時間続かないように湿度管理。
晩秋から春先にかけては、早朝からの気温の上昇によるトマトの結露に特に注意しながら空気の入れ
替えをするなど。
特に結露に関しては温室でトマト栽培をしてきた経験上、とくに大きな発病要因になっていると考えられ
ます。トマトの収穫をしていると果実が結露している場所が温室内にはありますが、そこでは灰色かび病
の発病も多い傾向にあります。
早朝、温室内の温度管理をする注意点として急激な温度変化はなるべく避けて行うようにし一度温室内
の空気の入れ替えを行う程度でその後は徐々に室温を変化させる管理が望ましいです。
トマトの管理作業で注意することは脇芽、葉を切り取った痕などの傷口から灰色かび病に感染しやすい
ため、なるべく丁寧に処置をするように・・・。

トマトの樹と樹の間が重なり密植にならないよう作業管理に注意すること。
温室内での雨漏り箇所などは、灰色かび病が発生しやすいので修理などの対策をした方が良いです。
4 病状箇所を見かけたら・・・
温室での作業中などで灰色かび病の病状箇所を見かけたら・・・
発病初期から中期であれば病状箇所を切り取って病状の悪化を抑えることはできます。
トマトの葉 灰色かび病発病箇所 処置前

トマトの葉 灰色かび病発病箇所 処置後

トマトの茎 灰色かび病発病箇所 処置前

トマトの茎 灰色かび病発病箇所 処置後

応急処置になるため、完全な治療にはなりませんが・・・
5 病気画像
トマトの果実で発病した灰色かび病

トマトの葉で発病

トマトの葉の先から・・・特に換気などで冷たい空気が成長点付近の葉にあたる場合に多発傾向

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