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来シーズンに向けての土壌病害対策(根腐疫病) 栽培培地の排水性の改善

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※2021年7月28日13:25分 温室 遮光カーテン 遮光率80%

こんにちは温室トマト管理人です。温室トマトでは6月中旬にトマト栽培が終了してからは次のシーズンに向けての準備を進めています。トマトの片付け作業はいつもの事ですが今回は温室設備の改装も進めています。改装している温室設備は栽培培地から排液を流すための栽培ベンチで、改装の目的は低下していた排水性の大幅な改善を行うことによる土壌病害(根腐疫病)の発生リスクを下げるためと、長年栽培培地内に滞水する状態が続いていた余分な養液を排水させるのが目的です。







長年使用していた排水用ベンチ


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2021年8月2日14:59分 排水ベンチ ”BATO PAT PENd” 

今回の改装がそもそも土壌病害(根腐疫病)の発生を抑える事に効果があるのかは不明な点が多いです、しかしながら発病のリスクを大幅に下げるのにはかなり効果があると考えています。今まで使用していた排水用ベンチは温室が稼働を始めてから20数年が経過していますが今までまったく交換することなく使ってきました、そのため栽培ベットから排水した水を流す役割はほとんど機能していない状態です。この状態を今回改善する事により現状よりははるかに排水性は改善する事になりそうです。それはトマトの栽培培地内の環境改善が図れると考えられます。










排水用ベンチの改装・改良


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※2021年7月7日15:38分 BATO製排水ベンチの流用

排水ベンチの改装はもともと設置してあるバトー製排水ベンチを改造する計画です。ベンチには排水を流すためにもとから加工してある排水穴がありますが、それを現状より大きく加工し水を流れやすくして栽培用培地からの排水性を改善します。さらにベンチ内に廃液が滞留しないように水路も改良しておきます。

いっそのこと新しい排水ベンチを新設できれば良いのですが予算の都合で今回はもとからあるベンチを改装することにしました。










土壌病害(根腐疫病)の解決にはならないが効果はあると考える


排水ベンチを改装することで得られる効果は、長年問題となっていた栽培ベット内に廃液が滞留していたのを無くすことが出来る事です。それは土壌病害(根腐疫病)の根本的な解決にはならないと考えられますが発病のリスクを大きく下げる効果はあると考えます。それと合わせて栽培培地内の根の生育環境が改善する事もトマトの生育に少しでも良い影響があると期待しています。










まとめ


来シーズンに向けての土壌病害(根腐疫病)対策は排水ベンチの改装が今回では一番大きな改善点となります。この他にも従来から毎回実施している土壌病害対策に加えて考えられる限りの防除対策を計画・実施をします。

土壌病害(根腐疫病)に関しては決定的な解決策が今のところ無いためどれだけ感染・発病リスクを下げられるかが重要となります。

今後のトマト栽培状況と土壌病害(根腐疫病)発病状況についてはおって記事にしたいと思います。



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Author:ghtomato
初めまして、温室でのトマト栽培に従事。
設備の老朽化でトラブルの多い日々を記録しています。



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