2021年2月のトマト生育状況 57週目(苗移植から397日経過) トマトの生育|温室内栽培環境|トマト収穫量
- 2021/03/23
- 19:54
※2021年3月9日12:28分 トマト生長点付近
こんにちは、温室トマト管理人です。この記事では2021年2月のトマト生育状況について記録しています。今シーズンのトマト栽培は2月上旬で1年が経過して、いつもの作型ではありえないほど長く栽培を続けています。昨年の2月にシーズン途中での作替えをして春を迎え、その後初めてとなる夏越し栽培をして秋になり、諸事情により加温をしないまま冬を越しました。現在3月になり2度目の春を迎えるところです。トマトの生育状況、温室内栽培環境、果実収穫量について2月の状況を見ていきたいと思います。
トマトの生育状況57週目(苗移植から397日経過)
※2021年3月9日12:35分
トマト苗移植から57週目(苗移植から397日経過)
トマトの品種 「りんか409」 サカタのタネ
草丈 平均8m10cm
週間伸長量 平均12.5cm
茎径 平均11.2mm(生長点花芽付近)
葉の長さ 平均27.5cm(成長点付近)
本葉の総枚数 平均106枚
現在の本葉枚数 平均16枚
花芽段数 平均34.5段目
生長点から花芽までの長さ 平均7.7cm
果実の総着果個数 平均95.5果
現在の着果数 平均8.7果
トマトの着果段数 平均3.2段
トマトの苗移植から57週目、397日が経過した時点のトマト生育状態になります。草丈は平均8mまで生育、本葉の総生育枚数は平均106枚、花芽の段数は34.5段目まで生育しています。苗移植から1年が経過しましたが、さすがにトマトの生育状態としてはあまり良くは感じられません。前回、1月・53週目からの生長量は伸長量が約40cm、本葉の枚数は6枚、花芽の段数は2段の生長量でした。
※2021年3月9日12:35分 トマトの樹、生長点
2月後半に入ってから回復傾向にある生育状態、茎径は平均11.2mmと1月頃の8mm付近と比べると丈夫そうな茎になってきています。トマトの樹の着果数が平均8.7果と非常に少ないので着果負荷がかかっていないのが樹の成長が進んでいる要因かもしれませんが。
※2021年3月9日12:35分 生長点付近、34段目の花芽の状態
57週目でトマトの花芽段数は平均34.5段目に入りました、生長点付近の花芽の開花状態、着果状態は良好です。
そこから下段になる31~33段目の着果状態はあまりよろしくなく低温環境で栽培していたのが影響しているのか着果状態と果実の肥大状況は良くない状態です。灰色かび病の被害も多く、今後の収穫量はかなりの減収となることが予測されています。
草丈・伸長量・茎径比較グラフ(1~57週目)
※赤色の線で囲った部分が2月の生長量になります。
※青色の線が草丈、緑色の線が週間伸長量、赤色の線が茎径になります。
2月の温室内トマト栽培環境
温室内温度変化グラフ
※赤い線で囲んでいる部分が2月の温室内温度変化のグラフになります。
※黄色の線が日中温度、茶色の線が夜間温度、黄緑色の線が最高温度、紫色の線が最低温度、水色の線が平均温度になります。
1月から徐々に暖かくなりはじめている状況は2月も続いています、日中と夜間の温度差はありますが少しずつ気温の上昇が感じられます。大きく温室内温度が下がっている日がありますがこの期間は降雪と積雪のあった日になります。
温室内平均温度と積算温度グラフ
※赤い線で囲んでいる部分が2月の温室内平均温度・積算温度になります。
※黄緑色の線が平均温度、赤色の線が積算温度になります。
※積算温度は平均温度を日数分足して行った数値グラフになります。
2月の温室内温度変化グラフ
※赤色の線は日中温度、青色の線は夜間温度、水色の線は最高温度、緑色の線は最低温度になります。
2月の温室内平均温度グラフ・積算温度切り抜き
※緑色の線は平均温度、赤色の線は積算温度になります。
※積算温度は今シーズンの積算値のため切り抜きとなっています、2月の積算温度は約500℃くらいです。
2月の上旬と中旬ごろに平均温度が大きく下がっています。上旬の温度の落ち込みは外気温がかなり冷え込んだためで、中旬ごろの温度の落ち込みは降雪と積雪があったためです。
温室内平均温度は2月も後半になると20℃付近に近づいてきています、日中の温度が上昇しているのもありますが夜間早朝の冷え込みが落ち着いてきているのが平均温度の上昇につながっていると考えられます。
2月のトマト果実収穫量
※赤く囲っている部分が2月のトマト出荷量になります。
※緑色の線が日別のトマト出荷量、赤色の線がトマト総出荷量合計になります。
2月に入ってもトマト出荷量は少なく1月よりもさらに減収となっています。57週目のトマト着果数は平均8.7果と着果状態は悪く果実の肥大もあまり良くない状態のためもうしばらく収穫量は少ない状況が続きそうです。
※2021年3月9日12:36分 トマト花房の状態
収穫しているトマトの状態、Lサイズの大玉は少なめでMサイズからSサイズの小玉中心のトマトになっています。一つの花房に2~3果程度の着果数なのと、冬の季節なので赤く色づくまでの期間も必要で収穫量はかなり少なめです。
2月のトマト生育まとめ
2月のトマト生育状況をまとめると今シーズンでもっとも収穫量が落ち込んだ月になります。トマトの樹の成長は気温と日射量の上昇で改善してきていますが冬の時期の着果不良と栽培環境の劣悪化で果実の収穫量は改善していないのが現状です。3月に入ると気候も暖かくなりトマトの成長には好適な環境になっていくと思います。また次回のトマト生育状況でその後についてお知らせしたいと考えています。
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