2020年10月下旬から11月下旬までのトマト生育状況 43週目トマトの生育|温室内栽培環境|トマト収穫量
- 2020/12/08
- 21:40
こんにちは温室トマト管理人です。今回のテーマは2020年10月下旬から11月下旬までのトマト生育状況の記事となります。
トマト生育状況43週目(苗移植から299日)
トマト苗移植から43週目(約299日経過)
トマトの品種 「りんか409」 サカタのタネ
草丈 平均7m3cm
週間伸長量 平均11.7cm
茎径 平均8mm(生長点花芽付近)
葉の長さ 平均35cm(生長点付近)
本葉の総枚数 平均92枚
現在の本葉枚数 平均11枚
花芽段数 平均29.5段目
生長点から花芽までの長さ 平均3.5cm
果実の総着果個数 平均81.2果
現在の着果数 平均11.5果
トマトの樹の着果段数 平均4段
トマト苗移植から43週目(約299日ごろ)の生長点付近
※2020年12月5日15:19分
トマトの苗を移植してから43週目が経過した生長点付近の状態です、すべてのトマトの樹がこのような状態ではありませんが概ねこんな感じです。週間伸長量は平均で11.7cm、茎径は成長点花芽付近で平均8mmになります、先月の伸長量と比較してもあまり変化は見られず良くもなく悪くもなくと思います。
花芽の状態 43週目
※2020年12月5日15:19分
43週目に入りトマトの花芽は平均29.5段目が生育しています。花落ちなどは今のところ少なく着果状態は良好です、ただ温室内の場所により「灰色かび病」に感染している花が少し見られます。トマトの苗を移植してから300日ほど経過していますが花芽の生育はまだ大丈夫そうです。
43週目のトマトの樹に残している本葉の枚数は平均11枚と少なくなっていますが、これは「葉かび病」と「ハモグリバエ」の被害にあった本葉を取り除いているためになります。本来はもう4~6枚残して16~17枚で栽培管理するのが良いと考えられます。
11月の温室内栽培環境
※赤い線で囲っている部分が11月の温室内温度変化になります。
※黄色の線は日中温度、茶色の線は夜間温度、黄緑色の線は最高温度、紫色の線は最低温度、水色の線は平均温度になります。
11月の日中温度と最高温度
10月と比較すると3~4℃低下してきました、日中最高温度も30℃を越える日は無く25℃付近で推移してきています。天気の良い日が多めだったので外気温は日中それほど下がっていませんが大きく変化しているのは日照時間になります。日の入りが日に日に早くなり11月下旬頃には17時過ぎに日没となります、日の出も遅くなり光のあたっている時間が短くなってきているため暖かい時間は少なくなっています。
11月の夜間温度と最低温度
11月に入り夜間温度と最低温度は10月と比較すると下げ止まっているように見られます。実は・・・温室トマトではまだ夜間の暖房を開始していません、そのため深夜から早朝にかけて温室内はかなり冷え込んでいます。11月中は10℃を下回る日はほぼありませんでしたが、これから12月に入るとさらに外気の冷え込みは厳しくなるため暖房加温による夜間の温室内温度の維持をする必要があります。
※水色の線で囲っている部分が11月の温室内平均温度・積算温度になります。
※黄緑色の線が温室内平均温度、赤色の線が積算温度になります。
※積算温度は平均温度を日数分足していった数値グラフとなります。
11月の温室内平均温度は20℃付近をうろうろとしています。日中と夜間の温度差は10℃近くになり温室内では低い温度の時間帯が長くなってきています。これからさらに外気温も低下してくるので平均温度は20℃を下回る日が多くなると思われます。
トマトの生育には温室内の平均温度を20℃付近に維持したいところですが、暖房の稼働コストなどの兼ね合いもあるので難しいところです。温室内の変温管理などを上手く組み合わせてなんとかしたいところです。
トマトの果実収穫量 11月
※オレンジ色の線で囲んでいる部分が11月のトマト出荷量になります。
※緑色の線は日別のトマト出荷量、赤色の線はトマト出荷量の積算になります。
11月のトマト出荷量について10月とあまり変化なく、日量300~400キロ平均で出荷していた状況でした。11月中旬に収穫量が少し増加していましたがその後は減収となりその後は横ばいとなっています。
トマトの市場相場は11月上旬から中旬にかけキロ単価300円付近でしたが、下旬になり極端に下がりキロ単価125円とかなり弱い相場となっています。
※2020年12月5日15:18分
今後の収穫量の予想として12月の収穫量もあまり増加する見込みはなく11月と同じくらいの出荷量になると予想されます。
まとめ
トマトの苗を移植してから43週目が経過しました生育は進んでいますがいまいちパッとしない感じです。トマトの地上部はそこまで問題は無さそうなのですが地下部となる根の生育状態がかなり悪くなっているようです。根腐疫病の影響もありますが栽培しているトマト全体として生育状態は良好とは言えないです。
温室内栽培環境は今後12月に入ると外気温の低下と日照量の低下が影響して来ます、トマトの生育速度と果実の着色もゆっくりとしたペースになり、暖房設備を使っての加温が必要になりそうです。
以上で10月下旬から11月下旬までのトマト生育状況になります、今後の生育状況についてはまた記事にしたいと思います。
- 関連記事
-
-
2021年1月のトマト生育状況 53週目(355日経過)トマトの生育|温室内栽培環境|トマト収穫量
-
2020年12月のトマト生育状況 49週目(335日経過)トマトの生育|温室内栽培環境|トマト収穫量
-
2020年10月下旬から11月下旬までのトマト生育状況 43週目トマトの生育|温室内栽培環境|トマト収穫量
-
2020年9月下旬から10月下旬までのトマト生育状況 37週目 トマトの生育|温室内栽培環境|果実収穫量
-
2020年8月中旬から9月下旬までのトマト生育状況 33週目 トマトの生育|温室内栽培環境|果実収穫量
-