記事一覧

温室トマトでの黄化葉巻病(TYLCV)対策 病気が増加したときの2つの対策方法

20201128_212312.jpg
※2020年11月28日14:50分 黄化葉巻病(TYLCV)のトマト

こんにちは、温室トマト管理人です。この記事ではトマトの病気「黄化葉巻病(TYLCV)」の対策について書いています。
管理人の温室でも黄化葉巻病(TYLCV)被害の広がる原因となるタバココナジラミが増えて対応に迫られているところです。

今回は黄化葉巻病(TYLCV)とタバココナジラミが増えたとき温室トマトでとっている対策を2つほど紹介します。






1 薬剤防除でタバココナジラミ対策


20201126_073335.jpg
※2020年11月21日15:27分 コナジラミ類

黄化葉巻病(TYLCV)が広がる原因となるタバココナジラミが繁殖傾向または個体数が増加してしまった場合、薬剤防除により個体数を減少させます。
薬剤の選定にはマルハナバチの活動にも考慮してもっとも効果が高いものを使用します。



いつもしている薬剤の選定ポイント


・マルハナバチを放飼している場合、薬剤の残効性に注意する。

・トマトに使用してもいい(登録のある)農薬であるか確認します。

・対象とする害虫に適用効果のある農薬を選定する。

・農薬を使用する時期に注意する。※作物の生育状態、気象状態で薬害の発生が心配される場合は散布しない。

・薬剤の希釈倍率を確認しておきます。









 

2 抵抗性・耐病性品種を補植して黄化葉巻病(TYLCV)対策


20201126_073354.jpg
※2020年11月21日13:29分 トマト成長点付近、黄化葉巻病の症状

黄化葉巻病(TYLCV)の発生してしまったトマトの樹は成長も止まってしまい、タバココナジラミのウイルス伝染源となるので発病株は撤去していきます。

ウイルスを持ったタバココナジラミが病気を伝搬するので、一本のトマトの樹に発病を確認するとその周辺にも病気を発症する事が多く、タバココナジラミの個体数にもよりますが円形状に広がっていくことが多いです。

その対策として発病株を撤去した後の空いたスペースに黄化葉巻病の抵抗性・耐病性品種を補植して撤去した本数を補います。



黄化葉巻病(TYLCV)の抵抗性品種と耐病性品種の違いについて


・抵抗性品種とは病気の感染に対して強さがあり病気になりにくいです。

・耐病性品種とは病気に感染はするが病気の症状が出ない、または症状が出ても軽いです。



補植するときの方法について


・種をまいて育苗し補植する方法、種子から育てるので費用はあまり必要ないですが収穫まで必要な栽培期間が長くなります。

・苗を購入して補植する方法、種子から育てるのと比べ収穫までの栽培期間を短く出来ますが苗の購入費用が必要になります。

・挿し木で補植する方法、あらかじめ抵抗性・耐病性品種を栽培しておき、管理作業で取り除く予定の脇芽を利用して挿し木をします。収穫までの期間を大幅に短く出来ますが、これには別の問題「自家増殖」について考える必要があります。










20201128_212342.jpg
※2020年11月28日13:22分 中央にあるのが補植されたトマトの樹










黄化葉巻病対策まとめ


20201128_212328.jpg
※2020年11月28日13:22分 黄化葉巻病耐病性品種「風林火山セブン」

今回の記事での黄化葉巻病(TYLCV)対策についてまとめると・・・、



黄化葉巻病が広がる原因となるタバココナジラミの個体数が増加した場合には、薬剤防除で個体数を減少させます。

病気で撤去して空いたスペースには抵抗性・耐病性品種を補植して減少した本数を補っておきます。


以上、黄化葉巻病(TYLCV)の2つの対策を紹介しました。










今シーズンの病害虫 管理人独り言


今シーズンのトマト栽培は害虫に悩まされることが多くなっています、初夏の時期はダニ類、夏から初秋にかけてはハモグリバエ、晩秋にはコナジラミ類と切れ目なく対応に追われている状況です。

対応に追われている原因として害虫が増加する前の初期段階で対策が取れていない事が上げられます。対策が取れなかった要因として管理作業を優先していたこと、夏の高温時期は防除による薬害を避けたかったこと、秋にはマルハナバチの活動を妨げたくなかったことがあります。

そのような対応が結果的に害虫を増加させる原因になってしまいました。害虫被害は増える前に対策をする事で後々の結果にかなりの違いがでます、それがトマトの収穫量にも影響が出てきます。

初期対応が大事なのは分かってはいる事なのですが、トマトの管理作業と収穫作業を優先してしまいがちになってしまっています。これからも改善するべき課題です。





関連記事

コメント

コメントの投稿

非公開コメント

スポンサードリンク

プロフィール

ghtomato

Author:ghtomato
初めまして、温室でのトマト栽培に従事。
設備の老朽化でトラブルの多い日々を記録しています。



詳しくはカテゴリからプロフィールをご確認ください。

プライバシーポリシー