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マリーゴールドの害虫 ハダニ類の被害と防除方法・対策 

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こんにちは、温室トマト管理人です。今回はコンパニオンプランツとして栽培していたマリーゴールドのハダニ類の害虫被害についてとなります。トマトの害虫については発生しても直ぐに気が付くのですがマリーゴールドの害虫にはまったく知識がありませんでした、そのため発生していたハダニ類の被害を確認した頃にはすでに手遅れな状態でした。





マリーゴールドのハダニ類の被害


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※花を覆うように白い糸が張られた状態、赤く見える小さなつぶつぶがハダニ類になります。

栽培していたマリーゴールドのハダニ類の被害はまず葉から確認しました、葉表面の先端部から色が抜けたような斑点が出始めてやがて全体の葉が茶色くなり枯れてしまいました。

ハダニ類の被害が進むと花にも影響が出始め、花を覆うように糸で繭の形を作り上げます。ここまで症状が進むと葉は枯れあがりマリーゴールドの生育は停止しています。葉と茎・花と至る所に糸が張り巡らされた状態となります。

糸が張られているのを初めて確認した時はてっきり蜘蛛がいるのかなと思っていましたが、それがハダニ類の被害だと気付いたのはかなり症状が進んでからでした。










ハダニ類の生態


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※アフリカンマリーゴールドのハダニ類の被害状況、葉を覆うように糸が張り巡らされています。

ハダニ類  ダニ目ハダニ科に属するダニの一種。草食性で植物の樹液を栄養分とする。マリーゴールドの場合、葉の裏側に取り付き樹液を吸っているようです。

ハダニ類の生態  全長0.5mmほどで肉眼で確認する事が出来ます。繁殖力が強く生育環境が好適だとあっと言う間に増えます、ハダニ類は肉眼で確認できますが意識して観察していないと気付いた頃にはかなりの個体数になっています。

移動には徒歩と糸を使って風に乗り移動する方法があるようです、温室トマトではかなりの密植栽培をしていたため葉をつたって移動し被害を拡大していきました。

ハダニ類が好む生育環境  乾燥した環境を好むようです。季節は3月~11月頃にかけての暖かい時期を好み、雨季と夏の高温時期は活動が少し停滞するようです。栽培していたマリーゴールドに被害を確認したのは記憶が曖昧ですが4月上旬頃からだったと思います、今となってはもう少し早く気が付くべきでした・・・。










ハダニ類の防除方法・対策


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※マリーゴールドに限らずですがハダニ類の防除と対策は困難を極めます、増えてからでは手遅れになってしまいます。

ハダニ類の防除方法
薬剤散布(殺虫剤)による防除が効果的です、薬剤防除をする際には葉の表と裏側にしっかりとかかるように散布します。

マリーゴールドに発生するハダニ類は水に弱いようです。水を散布する事で窒息死させることが出来るようですが、水に洗剤(界面活性剤)または牛乳を混ぜる事で効果が上がるようです、ただし散布後は水で洗い流しておくようです。管理人は試したことはありませんが・・。


ハダニ類の対策
ハダニ類は非常に小さいため気づかない内に身体や服などに付着し運んでしまうようです。マリーゴールドに触れる際には手を洗っておく、または作業手袋しておくと良いかもしれません少し手間ですが・・・。

マリーゴールドの栽培管理での注意点は葉と葉が触れないように間隔を空けておくことです。ハダニ類が発生しても周辺に広がりにくくしておく事で被害を抑える事が出来そうです。










コンパニオンプランツとしての効果はあったのか?


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マリーゴールドの栽培を始めた目的はコンパニオンプランツとしてトマトへのオンシツコナジラミ(タバココナジラミ)繁殖抑制効果を調査するためでした。マリーゴールドそのものにコナジラミ類が繁殖する事はありませんでしたがトマトへの繁殖抑制効果は確認する事は出来ませんでした。

マリーゴールドにもハダニ類の被害があるため、栽培本数を増やす・防除対策をするなど考察する必要がありそうです。










まとめ


マリーゴールドの栽培は簡単だと思っていましたが実際は他の栽培植物と同じで難しい事が分かりました。今回のハダニ類の被害も知識が無かったことが要因でしたが、ハダニ類の被害はほとんどの栽培植物に共通する問題点です・・迂闊でした。

ハダニ類は増えてからでは駆除が困難になる為、増やさないように対策しておく必要があります。






外に放置していたアフリカンマリーゴールド

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※2020年10月31日15:34分 アフリカンマリーゴールド

アフリカンマリーゴールドの花が開花した後に出来ていた種を屋外にまいておいたのですが見事に育っています。まったく手入れをしていないのですが温室内で育てていた時よりもはるかに花数も多く立派に生長しています。





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※2020年10月31日16:21分 アフリカンマリーゴールド



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プロフィール

ghtomato

Author:ghtomato
初めまして、温室でのトマト栽培に従事。
設備の老朽化でトラブルの多い日々を記録しています。



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