トマト栽培に使用しているかん水装置の設定変更時の注意点 「日射比例式かん水コントローラーMKR-100T」の場合
- 2020/06/05
- 20:37
こんにちは、温室トマト管理人です。この記事ではトマトのかん水に使用している装置の設定変更時の注意点についての覚書となります。現在、温室トマトで使用しているかん水装置は「日射比例式かん水コントローラーMKR-100T 有限会社メーコー精機」となります。
かん水設定変更の注意点 MKR-100Tの場合
日射比例式かん水コントローラーMKR-100Tでのかん水設定の変更をする場合の注意点として開始時刻から終了時刻までのかん水待ち時間計測期間中に日射係数と最大間隔の数値を変更する場合です。
前回のかん水から次のかん水までの待ち時間計測期間中に日射係数と最大間隔の数値を変更しても直ぐには反映されません。この場合、現在計測期間中のかん水待ち時間には反映されずその次のかん水待ち時間から変更した数値が反映されるようになっています。
※文章が分かり辛く申し訳ありません。
かん水設定を変更する場合のタイミング
設定変更した数値を反映させた状態でかん水管理を行いたい場合、かん水待ち時間計測期間となる開始時刻から終了時刻中は設定をなるべく変更しないように管理したいところです。
かん水設定変更の注意点 例えばの場合
かん水設定変更の注意点を例を用いて説明します。
かん水設定条件
かん水開始時刻 645(6:45)
かん水終了時刻 1600(16:00)
日射係数 A 9 B 9 C9 D 9
最大間隔 A B C D すべて120(2時間)
例)天候の状態は曇り、1回目のかん水は開始時刻から2時間後の最大間隔でスタート。2回目のかん水までの計測期間中天候の状態が回復、日差しが急激に強くなりはじめたので少し早めにかん水をスタートさせようと最大間隔を120(2時間)から60(1時間)に変更。ところが2回目のかん水は60(1時間)の最大間隔を経過してもスタートせず、2回目のかん水は日射係数が100%になった1時間30分後にスタートしました。その後天候状態が悪くなり日射係数でのスタートでは無く最大間隔でかん水がスタートしましたがその時は変更した数値の60(1時間)でした。このことからかん水の計測期間中に設定値を変更しても反映されるのは次のかん水の計測からと考えられます。
設定変更の注意点を利用してのかん水管理
設定変更の注意点を逆に利用して変則的な最大間隔でかん水管理をすることも可能ではあります。天候の変化をある程度予測して最大間隔を変更しておく方法です、ただほとんど毎日温室内で何かしら業務があると考えられるのであまり必要性は無いかも知れません。用事で出かける場合などに使えるかもしれませんが・・・。
まとめ
かん水設定変更時の注意点「日射比例式かん水コントローラーMKR-100T]の場合
開始時刻から終了時刻の期間中に設定変更しても直ぐには反映されない。
開始時刻から終了時刻までのかん水計測期間中にかん水の設定値を変更する場合はタイミングに注意する。
以上で今回の記事は終了となります、また何か気が付いた事があれば修正していきます。
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