トマトの根腐疫病 土壌病害の発生状況と温室内環境の記録と比較(温室トマトVer..)
- 2020/05/02
- 21:21
こんにちは、温室トマト管理人です。今回の記事では温室トマトでの根腐疫病の発生状況と土壌病害が発生するまでの温室内環境の記録から前シーズンと後半シーズンでの根腐疫病発生環境の比較を記事にしています。
トマトの根腐疫病発生状況
トマトの作型 1月上旬種まき(半促成栽培に近い?)
トマト苗移植後 12週目(約82日経過)
トマト苗移植用ポット定植後 約7週目(約53日目)
根腐疫病発生本数 約36本 (今のところ日量平均3~5本で発生)
根腐疫病発生比率 0.16% (総本数約21,500本の内約36本で計算)
トマトの成長量 草丈約1m69.8cm 本葉26.2枚目
トマトの花芽段数 7段目
トマト根腐疫病の発病を確認し始めたのは苗移植から約12週目に入ったころからです。温室トマト管理人がもっとも恐れている「魔の収穫1週間前」です。ただ今シーズンの根腐疫病被害状況は前シーズンと比較するとはるかに少ない状況となっています。
根腐疫病発生までの温室内環境
今シーズン 温室内温度
※日中温度・夜間温度・最高温度・最低温度・平均温度になります。
※トマト苗を移植してから12週目までの約87日分の記録になります。
今シーズン 温室内湿度
※日中湿度・夜間湿度・最高湿度・最低湿度・平均湿度になります。
※トマト苗を移植してから12週目までの約87日分の記録になります。
今シーズン 培地内水分率・温度
※ロックウール培地内の水分率%・培地内温度になります。
※トマト苗を移植してから12週目までの約87日分の記録になります。
前シーズンの根腐疫病発生までの温室内環境
前シーズン 温室内温度
※日中温度・夜間温度・最高温度・最低温度・平均温度になります。
※トマト苗定植から11週目までの約83日分の記録になります。
前シーズン 温室内湿度
※日中湿度・夜間湿度・最高湿度・最低湿度・平均湿度になります。
※トマト苗定植から11週目までの約83日分の記録になります。
前シーズンの根腐疫病発病状況
トマトの作型 7月種まき(促成長期取り栽培)
根腐疫病発病時期 トマト苗定植後 11週目(約83日)
根腐疫病発生本数 約14,820本 (初期に発病を確認した本数)
根腐疫病発生比率 約68.15% (総本数約21,500の内約14,820本で計算)
トマトの生長量 草丈1m64cm 本葉枚数 21.4枚
トマトの花芽段数 4.4段目
前・今シーズン温室内温度比較
赤い線が前シーズンの温室内平均温度になります、トマト苗定植から根腐疫病の発病を確認し始めた11週目までほぼ毎日平均温度は25℃以上を記録しています。
水色の線が今シーズンの温室内平均温度になります、トマト苗移植から根腐疫病の発病を確認した12週目まで平均温度は20℃~25℃の間を記録しています。
前シーズンと今シーズンではトマト栽培を開始した時期がまったく違うため温室内平均温度にはかなりの差があります、この温度差が根腐疫病の発生に影響しているのかはっきりとしたことは分かりません。ただ、トマトの生育環境が長期間高温の状態にあるのはあまり良くないと考えられます。
温室内最高温度比較
赤い線が前シーズン温室内最高温度の記録になりますが、7月~8月の温室内は30℃以上の日が多くもっとも温度の高い日で40℃を超えています。こんな日がトマト栽培開始から根腐疫病の発病を確認し始めるトマト収穫開始直前まで続いています。
水色の線は2月にトマト栽培をスタートした今シーズンの温室内最高温度記録です。最高温度は30℃以下の日が多くトマトの生育環境としては良いほうだと思います。
温室内最低温度比較
まとめ
今シーズンの根腐疫病の発生状況は前シーズンのような発病を確認した時点でトマト栽培の継続が困難だと判断するほどの状況ではありません。今後の発病状況を確認しながら今後の対策を検討していきます、ただしかし発病して症状が出るころにはすでに手遅れとなる為あまり出来る事はありませんが・・・。
根腐疫病の発生と温室内環境の関係、とくに温度に関しては疫病の発生割合に何かしら関係していると考えられます。
温室トマト管理人の最終目的は根腐疫病の根絶です、そのために今後も調査を進めていきます。
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