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トマト定植後の根 定植後、根の活着から培地内の成長状態(温室トマトVer.)

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いつもお世話になっています、温室トマト管理人です。トマト栽培をスタートして約一月半ほど経過、トマトの生育状態は第1花房が開花し草丈も約60cmくらいになりました。まだまだトマトの生育は初期の段階ですが一番気になるのはトマト定植後の根の成長です、地上部の生育も大事ですが培地内の地下部の生育も重要です。
今回は、トマト定植後の根がうまく活着し順調に生育しているかの確認と、培地内状態とかん水管理の記録、それともっとも気がかりな土壌病害(根腐疫病)の発生状況についての記事となります。







定植後のトマトの根


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トマト定植後約3週間ほど経過しました、栽培培地の中を確認してみるとそこそこ根が生育しています。











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栽培ポットと栽培培地の接地面はしっかりと根が入りくっつき始めています。栽培培地表面を横に伸びている根が何本も確認できます。










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栽培培地側面も根が伸び生育しています、サイド表面に沿って下に向かって伸びています。どちらかというと培地内から外側に根が飛び出して生育しているのが気になります。










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栽培培地裏側の根の生育状態、まだまだ培地裏側までは根が伸びてきていませんがロックウール培地はかん水した養液が下に向かう傾向にあるので培地下部に根が集まります、これからトマトの生育が進むにつれ培地下側に根が集中して生育すると考えられます。










培地内の水分状態


培地内水分率
※培地内測定には水分計(Grodan社製)を使用、測定は日中12:00頃の測定値になります。


トマト定植後の栽培培地内の水分状態・EC濃度(電気伝導率)・温度記録データになります。定植後数日は培地内の水分を高めに維持して培地内へ根の活着がスムーズにいくようにしています。その後、培地内の根の活着を確認してからは徐々に水分率を下げて根の成長を促しているのが今の状態になります。


EC濃度が定植後から少しずつ下がってきているのが気になります、培地内EC濃度は2.5~3.0付近に維持するのを目標にしているので今後徐々に調整していく予定です。かん水ECの調整は自動では無く手動による調整のためどうしても目標の数値に維持するのが難しく試行錯誤の繰り返しとなります。


培地内温度は平均19.4℃、これは日中に測定した数値となり夜間はもう少し低くなります。2月下旬から3月は真夏と違い強日射・温室内高温が原因で培地内が高温になることはあまりないので根の生育には良い環境ではないかと思います。










トマト定植後のかん水記録


かん水記録

※かん水には「日射比例式かん水コントローラーMKR-100T」を使用、かん水方式はチューブによる点滴供給、かけ流し方式となります。


定植直後はかん水回数を増やし定植ポットから培地内への根の活着がスムーズになるようにし、ポットと培地の接地面が乾燥する事が無いようしています。


定植後の2月下旬から3月上旬は天気のあまり良くない日が続きました、かん水管理も日射量に合わせて良く晴れた日はかん水回数を増やし、雨の日はほとんどかん水をしないように調整しました。その後、天気は安定してきているのでトマトの生育に合わせてかん水回数を徐々に増やしているのが現在となります。

かん水回数は晴れた日と雨の日でかなりメリハリをつけて調整するようにしています。










土壌病害(根腐疫病)の発生状況


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土壌病害(根腐疫病)の発生状況になります、苗移植から一月半、トマト定植後約3週間経過して土壌病害発病株は今のところ6本、病害名は根の発病症状から根腐疫病だと考えられます・・・トホホです。前回のシーズンが根腐疫病により栽培終了に追い込まれましたが、今回も同じことにならないのかとても不安です。










病気の症状 根の状態

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見事に根が茶色く変色を始めています、地上の葉に萎れ症状が出ていたため定植した栽培ポットを確認すると簡単に取れてしまい培地に根がまったく活着していませんでした。栽培培地内にほとんど根が生長していないため定植前にはすでに病気に感染し発病が始まっていたと考えられます。

少し気になるのが地上部の萎れ症状が少し違うことと、発病する時期がいつもと違いかなり早いです。










病気の状態 栽培ポット内部

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栽培ポット内部の発病状態、ポット下側の発病症状ほど酷くはありませんが茶色く変色を始めています。










病気の状態 地際部分の茎内部

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病気の発病状態で気になったのが地際部分の茎内部の状態です。根腐疫病が発病した地際の茎内部は導管が茶色く変色し腐敗していますが、今回の病気発病株では茶色く変色する症状が見られません発病初期のため症状が出ていないだけかもしれませんが・・・。

土壌病害発病株は速やかに撤去しましたが今後も発病株は増えると予想されます何か対策を考えないといけません。


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プロフィール

ghtomato

Author:ghtomato
初めまして、温室でのトマト栽培に従事。
設備の老朽化でトラブルの多い日々を記録しています。



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