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温室の修繕 遮光カーテン開閉用プーリーの交換

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おはようございます、温室トマト管理人です。最近はトマトの管理作業もひと段落ついているので今のうちに温室の故障個所の修繕を進めています。

今、修繕している故障箇所は「遮光カーテン開閉用プーリー」になります、遮光カーテンの開閉は駆動軸に取り付けてあるワイヤーを巻き取ることでカーテンを開閉します、そのワイヤーの折り返し地点に取り付けてあるのがプーリーです。プーリーはカーテン開閉のときにワイヤーの巻き取りをスムーズに行うためと摩耗を抑えるために必要なものです。

温室が稼働をはじめて約20年以上経過しているので消耗が進み故障している箇所がいくつもあります、そこでトマトの管理作業が落ち着いた今のうちに修繕をしているところです。




修繕箇所と故障の状態


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遮光カーテンを開閉するためにワイヤーを巻き取って動かします。遮光カーテングループに一本の駆動軸がありワイヤーを巻き取っています、そのワイヤー線を温室両サイドで張り摩擦抵抗を減らしているのが今回修繕しているプーリーです。










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そのプーリーの故障した状態がこれになります、プーリー中央の取り付け軸はすり減ってしまい分解しています。取り付け軸は摩擦抵抗を少なくするためにボールベアリングになっていますが玉軸受が壊れ玉も削れて無くなり回転する事が出来なくなっています。ここまで故障すると取り付けボルトは摩擦で削れ、ワイヤーはプーリーの転がり抵抗が増えるため素線が疲労で切れたりほつれはじめ最終的には切れてしまいます。










交換するプーリーの形状


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「プーリー 6200RS 」 

メーカー不明
※今回は製造メーカーを特定する事が出来ませんでした、プーリーに「F・VAN ZAAL B・S・B」という刻印があるので海外メーカーだとは思うのですが・・・。部品を取り寄せている業者の方はどこからか調達してきます。










プーリー外径 約8cm
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プーリー厚み 約15mm
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プーリー溝深さ 約7.5mm
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プーリー取り付け軸 全幅約17mm
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プーリー取り付け軸 ネジ穴径約10mm 
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あると便利な工具


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「チェーンレンチ(フィルターチェーンレンチ)150mm TW‐150」

TOP トップ工業株式会社

鋼管など配管の締め付けに使用する工具になります、チェーン部分をパイプなどに巻き付けレンチ本体の歯の部分を噛み合わせることで滑ることなく締める(緩める)ことが出来ます。










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このチェーンレンチをワイヤーの巻き取りに使用します。プーリー交換の時にはワイヤーを緩めてから交換作業をします、プーリー取り付け完了後緩めていたワイヤーを元通りに巻き取るのですが手の力だけではキツイのと、ボルトで固定するまで巻き取り状態を維持するのは自分の手の力ではかなり辛いです。
そこでチェーンレンチを使うことでワイヤーの巻き取りが比較的容易になり固定作業が楽になります。










プーリー交換作業注意点


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プーリー交換作業の注意点、

遮光カーテンを自動制御に設定している場合、自動制御を切り(OFF)作動する事が無いように注意します。

巻き取ってあるワイヤーを緩める際、固定してあった位置があまり変わることが無いように印を付けておき、プーリー交換作業後のワイヤーの巻き取りにズレがなるべく出来ないようにします。ワイヤーの巻き取りに大幅なズレが生じると遮光カーテン開閉の際に開きすぎる(または閉じすぎる)事になりカーテン開閉部材にあるワイヤー取り付け部品の故障の原因になります。

プーリー交換作業は遮光カーテンの構造上、高所での作業となるので安全に配慮して作業をすること。


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プロフィール

ghtomato

Author:ghtomato
初めまして、温室でのトマト栽培に従事。
設備の老朽化でトラブルの多い日々を記録しています。



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