土壌pHの測定 pH計の使い方「デジタル土壌酸度pH計 株式会社高儀」の場合
- 2020/03/01
- 21:42
こんにちは、温室トマト管理人です。ロックウール培地のpH測定に使ってみようとpH計を手に入れました、今回の記事ではpH計の使い方と実際に測定してみた結果を書いてみます。
今回使用するデジタル土壌酸度pH計
「デジタル土壌酸度pH計」 株式会社 高儀
測定できる対象
土壌酸度(14段階) pH3.5~pH9.0 ※精度±0.5
地温 -9~50℃ ※精度±1℃
土壌水分(5段階) DRY+ DRY NOR WET WET+
照度(9段階) LOW- LOW LOW+ NOR- NOR NOR+ HGH- HGH HGH+
今回、測定に使用するpH計は4つの項目を測定する事が出来るものです。測定項目は土壌酸度・地温・土壌水分・照度を測定する事が出来ます。土壌酸度がpHの測定値になります。
測定した値は液晶部に表示されます、液晶にはバックライトが内蔵されているので暗い場所でも測定値を読み取ることが出来そうです。電源には9V乾電池を1個使用します。
酸度・地温・水分計測部
各種測定値を計測する部分は計測棒先端部約4cmになります。この部分で土壌酸度・地温・土壌水分を測定します。
照度センサー部
計測器本体上部に取り付けてある紫色の部分が照度センサーになります、この部分で照度の測定をしています。
土壌酸度と地温・土壌水分の測定は同時に出来ないため本体裏側のスイッチで切り替えます。
pH計を使って土壌pHを測定してみる
さっそくpH計を使って土壌pHを測定してみます。ただ今回測定するのは土壌と言ってもロックウール培地(ポット)になります・・・うまく測定できると良いのですが。
まずはpH計の計測棒先端にかぶせてあるキャップを取り外します。
計測部に汚れなどが無いか確認し汚れている場合はきれいにふき取ります。
pH計の測定棒の先端をロックウール培地に挿し込みます。計測棒先端から約4cmまでが計測部になるのでしっかりと差し込みます。
pH計本体の裏側にある土壌酸度(pH)測定と土壌水分・温度測定の切り替えスイッチを測定したい項目に合わせます。
測定したい項目に切り替え後、電源スイッチのONを押します。
電源ON後液晶部に測定項目の測定値が表示されます(この場合PH)計測開始後1分以上経過後の表示されている数値を読み取ります。
実際に測定したロックウール培地のpHの測定値は7.0でした、それと合わせて照度も同時に測定しているので測定値はLOW(500~3000Lx)と測定結果が出ました。
次は土壌水分の測定をしてみました、計測の手順は土壌酸度の測定と同じです。土壌水分の測定値はDRY(土壌水分5~10%)と測定されました、それと合わせて地温も同時に測定し27℃と測定結果が出ました。
pH測定とpH計の使い方まとめ
今回のpH計を使用しての土壌PHの測定まとめです。測定対象が土壌ではないロックウール培地での測定を行い、土壌酸度(pHの測定)の測定は問題なく出来ました。測定値のサンプル数を増やす事で培地内のpH平均値を求める事が出来そうです。pH測定にその他の機器を併用する事でさらに精度を上げるのが良い思います。
土壌水分についてはロックウール培地でも測定は出来ましたが、その他の計測サンプルがあまり無いため参考までの測定値になりました。地温の測定と照度の測定は問題ないと思います。