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トマトの植替え準備 トマトの栽培に使用するロックウール培地

こんにちは、温室トマト管理人です。今回の記事はトマトの植替え準備について、予定している作型は1月上旬に播種・育苗して育った苗を購入して2月上旬に移植する計画です。栽培に使用する培地はロックウール培地を使用する予定となります。




トマトの植替え準備


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7月スタートをした今シーズンは根腐疫病の大規模発生で栽培継続が困難となり途中で終了する事になりました。今回のトマトの植替え準備は栽培途中で終了したトマトを一度片づけて再度準備をする計画となります。

根腐疫病が発生した今シーズンの栽培培地を継続して使用するのは病気の再発リスクがあります、そのため栽培培地はすべて交換となります。それと合わせて温室内の消毒洗浄に時間をかける計画です、病原菌を次の栽培に残さないようにするためです。

温室の消毒洗浄完了後、新しいマルチシートを張り、栽培培地を設置してトマト苗の移植準備が整います。2月上旬には植替え準備は終了している予定となります。

今シーズンは2度目の栽培スタートとなり、前シーズンに続いていつもと違う栽培管理となります。










今回の栽培作型


トマト栽培作型は「半促成栽培」に近いと思いますが、一般的に12月上旬に播種をして栽培を開始するのに対して、今シーズンは1月上旬に播種をした苗を2月上旬に移植して栽培を開始します。

2月上旬から栽培を開始となると時期としては冬になります、日の出は遅く日没は少しづつ遅くなりはじめているころです。外気温は例年低いのですが今年の場合は比較的暖かく降雪もまだ確認していません。温室内の加温が必要な時期となりますが暖かいのは暖房コスト面で助かります。

苗から栽培を開始して2月下旬~3月中旬頃に第一花房が開花、3月も下旬になると気温と日射量も増加しトマトの生長速度も速くなると予測。収穫が始まるのが4月中下旬と考えられます。

4月以降は気温と日射量はかなり上昇します、6月の梅雨の時期は長雨による日照不足と高温と高湿度による病気などの問題が無い限りトマトの生育が衰える事は無さそうです。

今シーズン、もっとも気がかりなのが7月から夏にかけてトマトの栽培を続けられるかです。可能であれば夏を越して晩秋まで収穫を続ける事で収穫量を確保するのが目標だからです。夏の高温時期は収穫量の減収が予想されるのと、梅雨明けから高温時期の夏、残暑が残る9月中旬までトマトの生育を維持することが課題となりそうです。これまで夏越しのトマト栽培は実績がないため未知の領域となります。






今回のトマト栽培の作型をまとめると・・・、

育苗開始から次第に気候が良くなりはじめ、

生育が旺盛な状態で温暖な時期に入り、

梅雨に入り高温と高湿度の影響を受け、

梅雨明けからの強い日差しと高温の夏を迎え、

初秋から晩秋の日射量の減少を受けながら栽培終了を迎える。

こういった流れになることが考えられます。










使用するロックウール培地


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「植物栽培用ロックウール やさいはなベット」

日本ロックウール株式会社

サイズ 高さ75mm × 横幅 150mm 長さ 910mm


ラッピングベット (定植穴加工無し)



トマトの栽培に使用する栽培培地になります。今回は久しぶりに日本製のロックウール培地です、以前にも栽培に使用した事のある培地になります。海外製の栽培資材と違い注文から入荷するまでの期間は短めです。

規格サイズについてはいつも使用している栽培培地サイズより長さが短めの培地になります。

いつも使用している培地サイズ 高さ75mm × 横幅150mm × 1200mm

今回の培地サイズ 高さ75mm × 横幅150mm × 910mm










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ロックウール培地はポリエチレンの袋でラッピングされています。袋の外側は白く光を反射するようになっていて袋の内側は黒く外からの光を中に通さないようになっています、おそらく培地の温度上昇を抑えるためだと考えられます。

ロックウール培地にトマト苗を定植するときは培地内を完全に養液を含んだ状態にしてから定植します。










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「植物栽培用ロックウール やさいはなポット」

日本ロックウール株式会社

サイズ 75/100(径30、深30、溝有)

トマトの苗を移植するのに使用するロックウールポットになります。こちらも栽培培地と同じく日本製のロックウール製品です。











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梱包された箱の中にはポットが敷き詰められています。いつも使用している海外製のポットと違いひとつひとつバラバラになっています。










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ポットには苗移植用の植穴が加工されています、穴径は約30mmで深さは30mm位になります。挿し木用に穴なしタイプも販売されているようです。










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以前使用した時には無かったポット下側の溝・・・、ついに日本製のポットも海外製品と同じ加工を施し始めたようです。

ポット下側の溝の役割は排水性と根に酸素を取り込むために加工されていると聞いたことがあります。溝の加工が無かったころはビーズ法発砲スチロール(EPS)をポットの下側に貼り付けたり、割りばしを敷いてポットの接地面を少し持ち上げたりしていました・・・、昔の懐かしい話です。










まとめ


前例のないシーズン2回目の植替え準備、前作が病気による栽培終了のため今回の植替え準備では出来る限り病気発生の要因となるものは取り除いておかないといけません。





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Author:ghtomato
初めまして、温室でのトマト栽培に従事。
設備の老朽化でトラブルの多い日々を記録しています。



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