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天窓開閉用消耗部品の交換 温室修理メンテナンス

こんにちは、温室トマト管理人です。この記事は温室天窓開閉用消耗部品の交換作業についての覚書となります。




天窓開閉用消耗部品 交換箇所


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温室の天窓を開閉するにはまずモーターからギヤボックスに、そこからシャフトによって開閉用のパイプを動かすギヤボックスに駆動力が伝わり取り、開閉用のパイプを左右にスライドさせることで天窓の枠に取り付けられた開閉用アームを動かし天窓を開け閉めしています。








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交換する消耗部品はギヤボックスに取り付けられている開閉用のパイプを左右にスライドさせる際に摩擦を少なくするために複数個所取り付けてある「ローラー部品」になります。今現在、このローラーが摩耗しすり減っているため天窓開閉時に負荷と摩擦音がしています。放置しておくとローラーを取り付けているボルトも摩耗して天窓の開閉のトラブルになります。駆動用モーター、ギヤボックス作動時の負担にもなってくるため交換することにしました。










交換部品の摩耗具合 ”ローラー部品”


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※左が摩耗したローラー部品、右は新しく交換するローラー部品


交換予定のローラー部品の状態はほぼ原形を留めていないほどに摩耗していました、温室が完成してから一度も交換をしていないため長年の可動で摩耗し本来の機能は失われています。










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※上がすり減っていない取り付けボルト、下はローラーが摩耗してボルトに直接開閉用パイプが接触してすり減ってしまったボルト。

ローラー取り付けボルトはローラーが摩耗して無くなっているため直接開閉用パイプが接触し摩擦ですり減ってしまっていました。天窓開閉の際に摩擦音がしていたのはボルトを開閉用パイプで擦りつけていたのが原因と分かりました。











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ローラー取り付けボルトはすり減っていますが取り付けには問題なさそうなのでそのまま使用します。ローラーの回転にも支障は無さそうでしたので・・・。










ローラー部品交換状況


今回のローラー部品の交換は約500ヶ所、一台の駆動モーターが管理している天窓グループの摩耗しているローラー部品を交換します。

交換作業をする場所は高所となるので作業台車を使用しますが、危険が無いように安全に注意しないといけません。交換作業中は天窓が開閉しないように自動制御を停止にしておき作業中は天窓が作動しないようにします。










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まず開閉用パイプの下側に添え木を押し込みパイプをローラー部品から浮かした状態にしておきます。手で押し上げても良いのですがそこそこ持ち上げるのに力が必要なのとローラー部品の取り付けの際に片手作業になってしまうため、作業がしやすいように添え木を使用しています。










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次にローラー取り付けボルトを取り外します、ボルトとナットのサイズはM10になり取り外しには便利で軽量なラチェットレンチを使用します。










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取り外したボルトになります、ローラー部品はほぼ原形を留めていないほど摩耗していました。ボルトはローラー部品が無くなっているため開閉用パイプが直接ボルトに接触し半分ほど削れてしまっています。
強度に不安がありますがボルトに予備が無いため今回はそのまま取り付けに使用しました。










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新しいローラー部品を取り付けます。ローラー部品は開閉用パイプの上下に2ヵ所取り付けてありますが摩耗しているのは下側のローラー部品がほとんどです。摩擦と重みがかかるためか上側に比べると部品の摩耗も早いようです。










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ローラー部品の取り付けが完了した状態です。取り付けの際の注意点としてボルトとナットをあまり強く締め込みすぎないようにしておきます、締め込み過ぎると開閉用パイプが動いた際にローラー部品が回転しないので均等にパイプが接触せず一部分だけ摩耗してしまうのを防ぐ為です。










交換に使用したローラー部品規格


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品名 「 Diabolowiel klein D22\L32\G6tefl. 」

メーカー  Snelder B.V. ( オランダの会社 )


サイズ 長さ 32mm  幅 22mm  

ボルト取り付け穴径 6mm


交換に使用したローラーはSnelder社製(オランダ)のDiabolowile klein(ディアブロホイールスモール?)という製品を取り寄せてもらいました。もともと取り付けてあったローラーは製造元が分からなくなっていますが今でも同じような製品は作っているようです。










まとめ


ローラー部品を取り換えた後の天窓の開閉はパイプを擦りつける音もなくスムーズに開閉しているように見えます、駆動モーターとギヤボックスの負荷も減少していると考えられます。ローラー部品を摩耗したまま放置しておくと天窓開閉のトラブルの原因になるので、早めに残っている天窓グループの部品交換もしておきたい所です。

以上で天窓開閉用消耗部品の交換・温室修理メンテナンスの記事を終了します。




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プロフィール

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Author:ghtomato
初めまして、温室でのトマト栽培に従事。
設備の老朽化でトラブルの多い日々を記録しています。



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