トマトの生長点 生育状態を把握するための見るべきポイント
- 2019/05/11
- 21:53
こんにちは、温室トマト管理人です。
今回の記事では、トマトの生育状態を把握するためにトマトの生長点について観察しているポイントをいくつかご紹介します。
トマトの生長点
トマトの生育状態を観察するのにとても重要な場所、生長点。この場所からトマトの生育状態の様々な情報を読み取ることが出来、今後の生育管理の指標になります。トマトを栽培する管理者によって生育状態の判断は異なりますが重要な判断材料になるのには変わりはありません。
日頃の観察でまず確認するのが成長点付近全体の状態を見ています。早朝であれば葉の状態、天気の良い日中など場合は萎れていないか?とか、夕暮れの時間帯であれば葉の状況などなど、生長点付近全体を見渡して状況確認をします。そこから葉の状態、花芽の開花状況、茎径、花芽の位置などをパーツ毎に見ていきます。
トマトの生長点で確認するポイント、まずは花芽の観察です。花芽が順調に生育しているか花の状態を確認します。
生育している花芽の数
まずは花芽の数を確認します。生長点付近には新しい花芽が1段~2段生育していると思いますが、一つの花芽にどれくらい花が咲いているのか確認します、開花していない蕾でも良いです。花数が少なかったり逆に多い事もあると思います。
ハチの受粉痕の確認
トマトの受粉をハチで行っている場合は花の受粉痕(バイトマーク)を見ておくと良いです。ハチの活動が少ないと傷痕が見られません、逆に多すぎると花の傷痕が目立つほど残ります。必要であればハチの活動を制限するなどの対策の目安になります。
花芽の枝の状態
トマトの主茎から伸びている花芽の枝の状態を確認します。カーブを描くように曲がっているのか、それともまっすぐ上向きに伸びているのか状態を見ます。トマトが肥大していく過程で枝が折れ曲がってしまうと果実の肥大に影響が出ます。
主茎から一番近い花までの距離
花芽の枝の長さに左右されますが、主茎から一番近い花までの距離を観察します。離れすぎず近すぎず、後々トマト果実の肥大に影響して来ます。
生長点から花芽までの距離
トマトの一番先の生長点から開花している花芽までの長さを確認します。この部分の長さでトマトの生長バランスを考察します。
トマトの生長点で見るべきポイント「茎径」、トマトの生長バランスとスタミナを考察します。茎のサイズは温室温度環境・生育ステージ・トマトの着果個数・本葉の枚数などで大きく変化します、その辺も考慮して観察します。
茎径は細くなるほど花芽の生長に影響が出る事が多いですが、細いから花芽の生長が悪くなるとも一概には言えません。トマトの品種により最適な茎径は異なるので、栽培しているトマトの生育をよく観察し温室環境と生育ステージを考慮して最適な茎径を探って見ましょう。
まとめ
トマトの生長点では多くの生育情報を読み取ることが出来ます。見るべきポイントで重要なのは花芽の生育状態と茎径。日頃から成長点付近を良く観察しトマトの生育状態を把握しておきたいです。- 関連記事
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