温室内の高温と強い日差しについて
- 2019/03/30
- 22:47
こんにちは。
天気が良い日の温室内は日差しが強く暑い、栽培しているトマトにとっては良い事だが作業管理をする人間にとっては過酷な環境になる。日除けの帽子、手袋などをして直射日光で肌を焼きすぎないように注意し、高温対策としてはこまめに水分補給をするなど体調管理をして作業を行うように心がけたいところです。
今回のテーマは温室内の備品・設備などの高温対策と強力な太陽の日差しから備品を保護する方法について考察してみようと思う。
温室内は強い日差しと、かなりの高温になる
植物を栽培する目的で作られた温室は優れた保温性と光の透過率を備えています。このことは温室栽培をされている方々にとっては当たり前すぎる常識ですね。この保温性と光透過率を改善し少しでも良くするために各社温室メーカーと企業はしのぎを削っています。
冬の時期は快適な温室内だが春・夏・秋は暑すぎる。
年々進化する温室、保温性と光透過率の向上は冬の温室内の快適な環境を作り上げる事に貢献しています。逆に春・夏・秋の暖かい気候では温室内の温度が高くなりすぎる要因にもなっています。温室に備え付けられている天窓だけでは温室内の温度を下げるのに限界があり、天窓以外の冷却装置は運用コストの問題が出てきます。
温室内の備品は高温と強い日差しに耐えられるのか?
温室内に備え付けられているトマト栽培に必要な備品類は、ある程度まで高温と強い日差しには耐久性が備わっています。これは長年の温室栽培のノウハウから各メーカーが試行錯誤を繰り返し温室栽培に適した備品を開発してきた結果です。温室内の備品は基本的に高温には耐久性が備わっている
温室内の備品は高温に対する耐久性は備わっています、耐用年数も比較的長く1年や2年くらいでは故障しての修理、または交換などの必要性はほとんどありません。
高温対策が必要な温室内の備品とは?
温室内での高温対策が必要となる備品とは、一般向けに販売されているプラスチック製品、パソコンなどの電子機器、包装資材などになります。プラスチック製品は高温と強い日差しに弱い
一般的に良く使われているプラスチック製品。洗濯バサミやコップなどの容器、物を入れるための棚などは温室内で使用することが出来る期間は短いです。強い日差しと高温で劣化が早く数年でボロボロになってしまいます。
比較的安価で手に入りますが温室内で使用する場合は直射日光のあたらない涼しいところに保管・設置するなどの対策が必要です。
電子機器を温室内で使用する場合
パソコンなどの電子機器を温室内で使用するのはあまり良くないです、電子部品は高温に弱く故障の原因になります。特に温室栽培で使用する測定機器などは高温条件下での正確な数値が測定できない場合もあり保管場所と測定の際には注意が必要です。
温室内に包装資材を保管していると・・・
トマトの出荷調整に使用する段ボールケース、パック容器・ナイロン袋などのプラスチック製品を温室内で保管する際には注意が必要です。高温で変形したり直接光があたる事で色あせなどが発生したりと資材として使用する事が出来なくなってしまうことがあります。
やむ負えず温室内に保管する場合は直接光があたらないように遮光をして、高温にならないように温室内温度を下げる必要があります。
温室の高温と日差し対策
温室内で使用する備品を高温と強い日差しから保護するための方法をいくつか考察してみます。遮光カーテンで強い日差しを遮る
温室内に備品を保管している場所には、遮光カーテンなどで日差しを遮り直射日光があたらないように保護しておく方法があります。日差しを遮る事で備品の表面温度を下げることも出来るので効果は高いと考えられます。
プラスチック製の棚などの備品には遮光できるシートのようなものを掛けておくと良いかもしれません。
遮光剤を塗布して日差しと温度の上昇を抑える
温室のガラス屋根などに遮光剤を塗布して遮光と遮熱をする資材が販売されています。遮光塗料とも呼ばれるこの資材は温室の表面に直接散布して光の透過率と熱線を軽減し温室内の温度の上昇を抑えます。手軽に塗布する事が出来て数か月は遮光と遮熱効果が持続します。
遮光剤は風雨などで自然に落ちてしまいますが、専用の剥離剤で剥ぎ取ることも出来るようです。
温室用の遮光剤には用途に応じて様々な製品があります、目的にあった商品を選びたいですね。