トマトの水やり 日射量と気温が上昇する3月からの水やりの注意点
- 2019/03/17
- 23:19
こんにちは。
温室トマトがトマト栽培をしている地域では、2月下旬頃から春らしい気候に移り変わり始めます。朝日が昇る日の出の時間も早くなりはじめ日中の温室内は暑いくらいに温度が上昇します。トマトの生育にはとても良い季節になりますが、温室内の環境の変化が早いのでトマトの水やりには気を使うことが多いです。
今回の記事は日射量と気温が上昇する春先の水やりについて注意点などをテーマにしたいと思います。
トマトの吸水量が増加し始める3月
2月下旬頃から3月になると太陽の日差しも強く温室内の温度も冬の時期に比べるとかなり高温となってきます。トマトの生育もそれに合わせるように生育スピードが速くなりはじめ、蒸散に必要となる水分の吸収量も多くなってきます。トマトの樹の葉の枚数で吸水量に違いが出ますが、日照時間の短い冬の時期とは必要な水分量が違ってきます。
温室トマトでは水やりの開始時間・水やりの間隔・終了時間などのタイミングは灌水装置を使用しています。ほぼ自動で水やりをしてくれていますが時間設定・日射量に合わせた灌水タイミングなどはあらかじめ設定値を入力しておかないといけません。
設定値が冬の時期に合わせたままでは春先からの気象の変化に対応できないため、トマトの生育に必要な水分量が不足してしまう事があります。水分が不足してしまうとトマトの樹に萎れが出てしまい生育に悪影響が出てしまいます。
一度水分が不足してしまうとトマトを栽培している栽培ベット内が乾いてしまい根にもダメージを与えます。乾いてしまった栽培ベットは元の水分量に戻すことが難しいため、なるべく乾いてしまわないように注意が必要です。
トマトの吸水量が変化する時期の見極め
トマトの吸水量の変化を見極めるのは難しいです。トマトの栽培ベットに与えた水の量と、吸収されずに余った排液の量を毎日記録を取っていますが、はっきりとした吸水量の変化を確認するのは分かりずらいです。
日射量と温室内平均温度の変化を読み取る
春先は日の出から日の入りまでの時間が少しずつ長くなり日射量と温室内の平均温度も上昇し始める時期です。特に日の出からの最初の水やりはタイミングが重要です、日射量に合わせて少しずつ開始時間を調整しておくと良いです。
良く晴れた日は日差しも強く温室内も温度が上昇します、そんな日は水やりで与える水分量も多く栽培ベット内は十分な水分があります。逆に雨の日の場合などは水やりで与える水分量は少なめにします、冬の時期はこれでも良いのですが春先になると前日が良く晴れていて次の日が雨の場合、あまり水やりの水分量が少ないとトマトの樹に水分が不足してしまうことがあります。
トマトの吸水は夜間も続いてるためか栽培ベット内の水分量は少なくなります、雨の日等でもトマトの状態と栽培ベット内の水分量を確認して不足しないように適量水分を与えておきたいところです。
まとめ
春が近づくにつれ日射量の増加と気温の上昇でトマトの生育スピードは速くなりはじめます。そのため水やりのタイミングと水分量が不足した場合トマトの樹に与える影響は冬の時期と違いダメージは大きいです。春先の水やりのポイントをまとめると、
冬の時期から春先用の水やり(灌水設定)に切り替える
少しずつ早くなる日の出を目安に水やりの開始タイミングを調整
雨の日でもトマトの樹に必要な水分量は増加している
など、これ以外にもまだまだありそうですが今後の調査で調べて行こうと思います。
- 関連記事
-
-
12月のとある一日 温室の温度・湿度・日射量の記録グラフ化
-
温室内の高温と強い日差しについて
-
トマトの水やり 日射量と気温が上昇する3月からの水やりの注意点
-
温室トマト栽培での炭酸ガス(二酸化炭素)施用の効果
-
高温期の温室環境制御についての考察 温室トマトVer.1.0
-