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トマトにサビダニ 知らないうちに繁殖していた小さな害虫

こんにちは。

今回は温室内のトマトに繁殖していた「サビダニ」について。知らないうちに温室内に侵入していたようで何本かのトマトの樹に繁殖しています。サビダニは目には見えないくらい小さな害虫ですが、トマトの樹に繁殖してしまうとそれなりに被害があります。
毎シーズン少なからず発生していましたが今シーズンもサビダニの被害を確認しました。今現在、勢力を拡大中のようです。







サビダニの被害にあったトマト

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サビダニの被害を受けるとまずトマトの茎が光沢のある茶色になります。茎と葉の付け根の部分が特に症状がひどく現れます。被害は次第にトマトの樹全体に広がり葉・茎・花房・果実すべての場所で被害が出ます。








サビダニの被害にあったトマトの果実

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トマトの果実にサビダニの被害が出ると茶色く変色し、表面にヒビのような模様が現れ肥大もしなくなります。被害にあったトマトは収穫しても商品としての価値も低下しているので販売するのは難しくなります。

サビダニの被害にあったトマトの樹は放置しておくと葉・茎・果実すべてに被害が広がるため生育もストップし最後には枯れあがるためトマトの収穫は見込めません。












サビダニの発生場所

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トマトの樹、下側から真中付近でまずサビダニの被害が見られ、次第に上段部に広がっていくのが温室トマトでの発生の仕方になります。

発生初期の頃は一本のトマトの樹で被害が出始めます、そこから隣りの樹に移動しながら活動範囲を広げ勢力を拡大していきます。作業中にサビダニに触れてしまい手袋などに付着したまま他のトマトの樹に触れたりした場合でも移っていくようで、被害のあるトマトの樹から離れた場所にも発生したりします。
初めは一本のトマトの樹で個体数を増やし次第に広がっていくようです。サビダニの移動手段は飛ぶための羽は無いため徒歩と、人が触れてしまった場合に気が付かないうちに運んでしまう場合が考えられます。










今回のサビダニ繁殖状況

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温室内でのサビダニの被害は2本のトマトの樹から始まりました。2本のトマトの樹はかなり離れた場所にあるのでほぼ同時期に活動を開始していたようです。
サビダニの侵入経路は温室の外からの持ち込み、服・手・作業道具など気が付かないうちに付着し持ち込んだと考えられます(サビダニの体長は0.18mm前後のため視認する事はほぼ不可能だと思います。)。

2本のトマトの樹はそれぞれ被害が全体に広がり光沢を放つ茶色になっています。そこから周辺のトマトの樹に活動範囲を広げているのが現在の状況になります。

少し離れた場所でも発生が見られるのでこのまま放置しておくのはあまり良くない状況になり始めています。被害が広がるスピードは遅めですが繁殖している場所が複数個所になってくると倍々で増えていく感じになり被害が大きくなるためです。










サビダニの対策とまとめ

今回はサビダニの対策としてダニ剤散布による防除を計画しています。サビダニが発生している場所が数カ所あるため、全体にダニ剤による防除をして活動を阻止しておこうと考えています。

ダニ剤以外に洗剤・石鹸による防除も効果的なようですが、濃度を濃くして散布した場合トマトの生育に影響が出るようなので注意は必要です。薄くした洗剤・石鹸を繰り返し散布してサビダニの活動状況を確認しながら試してみるのが良いですね。




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プロフィール

ghtomato

Author:ghtomato
初めまして、温室でのトマト栽培に従事。
設備の老朽化でトラブルの多い日々を記録しています。



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