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トマトの収穫が始まりました! 花芽が開花してから約60日、予定より少し早く収穫時期を迎える。

こんにちは。

予定していたトマトの収穫時期が思っていたより早く開始となりました。

12月上旬に開花したトマトの花が1月下旬に収穫が出来るようになるとは・・・、


今シーズンの冬は晴天に恵まれ雨と雪で長期間天候不順になることが少なく、

トマトの成育にはとても良い気象条件でした。


今回は収穫が始まったトマトについての記事となります。









冬の時期に育ったトマト

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今シーズンのトマトの栽培は晩秋から冬を越し初夏にかけての栽培です。

越冬長期取り栽培とでも言うのだろうか。

例年は7月栽培スタート、夏の時期からトマトの栽培を開始していました、

冬の時期にトマトの収穫が出来るのか心配でしたがどうやら出来るようです。










心配していたのは気象条件


もっとも心配していたのはトマト栽培期間中の天気でした。

もっとも大事なトマトの花芽が開花して着果し、果実が成長している時期に、

雨・雪などで曇りがちで日照不足になるのではないかと・・・。


ところがそんな心配はご無用なくらいに晴天の日が続くことが多く、

雨と雪による曇りがちな日はほとんどありませんでした。


※そのためか空気が乾燥し温室内では湿度が低く「うどんこ病」発生しています。











収穫までの道のり

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12月上旬にトマトの花芽が開花した今シーズン、

今回は第一花房からマルハナバチでの授粉を行いました。


例年、暑すぎるためマルハナバチが活動できない夏の高温時季と違い、

冬の温室内はハチの活動に好適な環境です。

夏の時期に行う植物調整剤による果実の肥大促進に比べ、

マルハナバチでの受粉をしたトマトの果実は品質的に良いと感じます。

なかなか良いスタートになりました。










第一花房は順調に生育しているが・・・。

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12月下旬から年明け1月上旬、

第一花房に関しては特に問題無く果実が成長していました。

ところが第二花房と第三花房で「花落ち」症状が発生、

トマトの葉・茎・根の成長と、果実の生育バランスを取るのが難しい時期でした。

いまだに成長初期はバランスを取る難易度が高いです。










年明けから好天に恵まれる。


12月の天気も悪くありませんでしたが年明けからの1月からも天気には恵まれました。

昨年であれば曇りがちで雪による積雪など天候の良くない日が多いですが、

今年は雪が降ることも無く雨の日も少なく、快晴の日が多めでした。

それによりトマト収穫までの温室内平均温度も高く収穫までに必要な積算温度を、

少ない日数で達成できたようです。









しかし温室全体での収穫はまだまだ先に。


待ちに待った収穫が始まったのが1月下旬、

実は収穫が始まったと言いますか・・・温室全体での収穫はまだです。

温室内ではトマトを栽培している場所によって一日の平均温度が高いところがあります。

そういったところは収穫を開始していますが、

平均温度の低い場所で栽培しているトマトの収穫はまだまだ先になりそうです。



少しでも早く温室全体での収穫になるように温度管理を工夫したいところです。










冬の時期の相場と消費動向

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トマトの出荷が始まり気になるのがトマトの相場です。

市場の値動きは安値傾向という話を聞いていたので期待はしていませんでしたが、

出荷したトマトのキロ単価はやはり弱めでした。

冬の時期はトマトの消費も少ない傾向で、やはり寒い時期は鍋物野菜が主役です、

今年の冬は野菜全般で豊作との市場情報なのでしばらくは安値水準が続きそうです。










加温用の重油消費量と価格動向


温室の加温に使用しているボイラーの燃料となる重油価格は昨年とあまり変わらず。

夏の時期にかなりの高値になっていたので心配でしたが、

現状は昨年とやや同じくらいに戻っています。

積雪などの天候の悪い日が少ないのと比較的暖かい日が多めなので、

重油の消費量はやや少なめです。

原油先物相場は大きく下がって上がり傾向に見えるので今後の価格が気がかりです。










まとめと今後


晩秋から冬にかけてのトマト栽培でも天候と積算温度次第で、

収穫までにかかる期間が短くなる事を記録する事が出来ました。


温室全体で本格的に収穫が始まるまでもう少し、

今後のトマト収穫量と価格動向に注視していきたいです。






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プロフィール

ghtomato

Author:ghtomato
初めまして、温室でのトマト栽培に従事。
設備の老朽化でトラブルの多い日々を記録しています。



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