トマトの巻き付け作業 長期休暇の後は遅れないように注意!
- 2019/01/06
- 20:24
こんにちは。
仕事に追われる毎日だがたまには休みたいときがある。
出来れば長期の休暇を取り旅行など良いものだと思う。
そんな時に気がかりなのがトマトの管理作業になる・・・、
とくにトマトの「巻き付け」作業は遅れてしまうと大変だ。
今回のテーマは遅らせると大変な「巻き付け」作業について解説します。
作業が遅れると大変「トマトの巻き付け」
作業を開始するタイミングで作業時間に大きな差が生まれるのが「巻き付け作業」
トマトの成育に適した温室環境だと成長するスピードも速い。
そんな時に長期の休み、またはそのほかの要因で巻き付け作業を休んでしまった場合、
巻き付け作業に費やす作業時間は大幅に増えてしまう。
一度遅れてしまった巻き付け作業は熟練の作業員でも手間がかかる。
その理由を説明しよう。
急いで作業を進めたいが慎重に
遅れてしまった「巻き付け作業」がなぜ手間と作業時間が増えてしまうのか?
その理由は、伸びてしまったトマトの茎の巻き付け作業の難しさがある。
トマトの茎は折れやすい
トマトの茎は折れやすい、無理に曲げたりすると簡単に折れてしまう。
作業の遅れにより伸びたトマトの茎は長く、曲りが出るため巻き付けにくい、
なるべく折れないように作業を進めるため一本のトマトを巻き付けるのに時間がかかる。
トマトの茎は折れてしまうと後々の生育に影響が出るためだ、
そのため折らないように作業を進める事が重要になる。
トマトを巻き付けるのに手間がかかる
巻き付けやすいタイミングで作業を行うと一本のトマトに費やす作業時間は少しで良い。
しかし作業が遅れてしまいトマトの茎が伸びた状態だと巻き付ける回数が増える、
巻き付ける回数が増えると一本のトマトに費やす作業時間も増えてしまう。
その結果、全体のトマトの「巻き付け」にかかる作業時間も増加する。
巻き付ける回数をあまり少なくするとトマトを支える事が困難になり滑り落ちてしまう心配がある、
トマトの茎が滑り落ちると果実などの重さで茎が折れてしまう。
巻き付ける回数を少なくするのは作業時間の短縮にはなるが限度がある。
「巻き付け」作業の注意点
「巻き付け作業」には注意点がいくつかある。
トマトの生育にかかわるとても重要な事なので紹介しておこう。
トマトの茎を折らないこと。
作業が遅れていると急いで巻き付け作業を進めたい、しかし急ぐあまりトマトの茎を折ってしまってはいけない。
トマトの茎が伸びすぎ重みで折れてしっまているのは仕方がない、
だが巻き付け作業中に折れてしまうことは防ぐことが出来る。
もっとも大事なのは巻き付けが遅れる状況にしない事だが、
巻き付け作業中は折れることが無いように注意したい。
トマトの脇芽処理を丁寧に。
トマトの脇芽を取り除いた際に重要な事は切り口の処理だ、
これはトマトの管理作業全体で注意事項になる。
脇芽・葉っぱなどをハサミなどで切り取る、あるいは手でもぎ取る、
その際に出来た傷口の処理をうまくしておかないと病気感染のリスクが上昇する。
栽培環境の影響もあるが「灰色かび病」などの病気は切り口から容易に発生し被害を与える。
傷口処理の悪い例
画像は巻き付け作業のときに脇芽を取り除いた傷口になる。
脇芽の茎の一部が残ってしまっているのがお分かりだろうか?
これが傷口処理の悪い例である。
「灰色かび病」が蔓延している栽培環境だとあっと言う間に病気が発生してしまう。
病気が発生しやすい理由は上手く説明できないが、これでは傷口が素早く乾かないのである
傷口処理の良い例
上の画像が脇芽を上手に取り除いたものである、余分な茎などが残っていない。
これだと傷口からの病気の発生をかなり防ぐことが可能だ。
巻き付けを急ぐあまり傷口の処理を疎かにしないように作業を進めたい。
トマトの巻き付け作業を遅らせないように管理していくのには理由がある。
トマトの葉が光を最大限受けるようにするためだ。
光の利用効率を最適にするにはトマトの茎を真っ直ぐ生育させる必要がある、
そのためには巻き付けて生育管理するのが現状もっとも良いみたいだ。
巻き付け作業の遅れでトマトが伸びすぎ、折れたり曲がったりすると、
温室内に射し込む光を葉が受けとるのに損失が生じる。
トマトの葉に光を最大限当てるためにも茎の巻き付け作業を遅らせたくはない。
まとめ
トマトの「巻き付け作業」は遅らせてしまうと作業管理にも生育にも悪影響が出てしまう。
長期の休暇を取る場合などは前もって巻き付け作業を進めておき、
なるべく作業の遅れが出ないようにしたい。
遅れてしまった場合、巻き付作業を急ぐあまり作業が雑になってはいけない。
トマトの茎を折ってしまったり、作業で出来る切り口の処理が疎かになってしまうからだ。
遅れないように管理する事が一番大事だが、遅れてしまっても焦らず作業を進めたい。
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