トマトの摘果作業 タイミングとその効果
- 2019/01/02
- 20:14
こんにちは。
今回はトマトの摘果作業についてのテーマです。
12月上旬に開花した花が順調に着果し果実が生育していますが、
摘果作業を行う大きさまでに成長しました。
そこで、トマトの果実を摘果する目的とタイミング、効果について記事にします。
トマトの摘果とは?
トマトの摘果とは一花房に着果するトマトの個数を様々な目的に応じて適正な個数に調整することです。
いくつか摘果の目的を紹介します。
トマトのサイズを調整
トマトのサイズにはいろいろあります。
まず品種によって大玉トマト、中玉トマト、ミニトマトなどの小玉トマトなどなど、
それぞれの品種を収穫して販売したいサイズに合わせて選択する事が出来ます。
目的に合った品種を選択し栽培していてもトマトのサイズにはバラつきが出てしまいます。
一つの花房で成長するトマトは同じサイズに成長しない場合もあるためです、
そこで一つの花房に着果するトマトの個数を調整して、
目的に合ったトマトのサイズを収穫できるように摘果をします。
トマトの成長を維持する目的
トマトの成長には大きく分けると2つあります。
ひとつがトマトの樹を構成する葉・茎・根などを大きくする成長。
ふたつめが花・果実を大きくするための成長です。
この2つの成長をバランスよく生育させることがトマト栽培のポイントになります。
トマトの花・果実の成長ばかりに偏ってしまうとトマトの樹の成長は弱くなってしまい、
その逆もしかりです。
トマトの摘果をすることで成長のバランスをある程度まで調整するのが目的です。
摘果のタイミング
摘果を行うタイミングについて。
さまざまな考え方あるためトマトの生産者により違いがあります。
いくつか考察してみます。
トマトの花が着果したのを確認してから摘果を行う方法
目的のトマトの個数が着果してから摘果を行うため確実性があります。
花房の開花タイミングが少しズレて遅れて着果する花もあるため、果実の大きさに差が出ることも。
トマトではもっとも標準的な摘果方法だと考えられます。
トマトの花が着果するのを待たずに摘果を行う方法
ひとつの花房で花が幾つか開花したタイミングで摘果います。
果実が着果する前に処理するためトマトの樹への負担が減ると考えられます。
欠点として花が着果しなかった場合、花房の個数調整が出来ない。
そのためトマトの花が開花してから順調に着果する環境が必要になります。
摘果の方法
摘果の時期になっている花房を処理します。
トマトの花房は順番に成長してくるので摘果も成長順に作業しておくと良いです。
茎からもっとも遠い果実を摘果
摘果する果実はトマトの茎からもっとも遠いものを摘果しています。
基本的に花は順番に開花しますがもっとも遅く開花する花を取り除く感じです。
茎から遠いと水と栄養素の分配に遅れがでて果実の肥大に影響があるかも!と、考えられるからです。
あまり影響はないのかもしれませんが・・・。
摘果は殺菌したハサミなどを使用する
摘果で果実(花など)を取り除く際に消毒して殺菌をしたハサミを使用すると良いです。
手で取り除くことも出来ますが失敗して花房を折ってしまうことがあるので慎重に作業したいところ。
摘果作業の注意点
摘果作業で注意しておきたいのが取り除いた切り口になります。
画像の赤で丸く囲んでいる所が摘果をした場所になります。
果実(花など)を取り除いた傷あとに茎が残っている状態。
切り口に茎などを残しておくと「灰色かび病」などの感染が心配になります。
画像の赤く囲んでいる場所のように、茎の残りが出来ないように処理しておきましょう。
少しの差ですが病気の感染を少なからず抑えることが出来ます。
まとめ
摘果作業はトマトの果実を肥大させる目的と、トマトの樹の成長を維持する目的があります。
作業の手間はかかりますが摘果の効果は大きいです。
上手く作業時間を調整してタイミングよく摘果を行いましょう。
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