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トマトの定植 栽培ベットに育苗キューブをセット 温室トマトVer.

こんにちは。

ようやくトマトの苗を栽培ベットに「定植」するタイミングがやってきました。

育苗キューブの容量では水分量に不安が出来始める生育時期・・・、

定植することで水分不足で萎れてしまう心配からとりあえず解放されます。

そこで今回は温室トマトでの定植タイミングと定植方法の記事となります。







定植とは?

トマト栽培において「定植」とはポットなどの鉢、ロックウールキューブ、育苗マットなど限られた培地で育苗していた苗を、畑など(温室トマトの場合栽培ベット)に植え付けることです。

育苗していた時期と違い「定植」してしまうと植え付けた場所から移動する事は出来なくなります。(ただし例外はあります)

トマトなどの植物にとって植え付けられた場所が一生を終える場所となります、とても重要な場所です。

定植場所はトマトの成長を左右する事になるためしっかりと準備しておきたいです。











定植のタイミング


今シーズン栽培しているトマトは「りんか409」と「風林火山セブン」、


それぞれの定植タイミングは第一花房開花前、開花時期となっています。


あまりにも早い定植は草勢のコントロールが難しいため避けるべきとは言われています。











温室トマトでの定植タイミング

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温室トマトの定植タイミングは第一花房開花少し前に行うようにしています。


今シーズンは例年の7月栽培スタートとは違い10月中旬スタートになりましたが、定植のタイミングは同じくらいにしました。


第一花房開花前、開花ごろに定植をしたいのですが灌水量のバラつきによる育苗キューブの保水量に不安があるため吸水量があまり多くない第一花房開花少し前にしています。











定植直前のトマトの根の状態

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育苗キューブの底の部分には根がびっしりと伸びています。


第一花房開花少しまえの状態でこんな感じです、健康そうな根が伸びていて定植には問題なさそうです。


灌水量は育苗キューブを傾けると水滴が落ちるくらいを目安に与えていました。


良い感じに仕上がっていると思います。











根の状態の注意点


根の病気などに感染している場合、根が茶褐色に変色していたりするので定植の際注意が必要です。


地上部の生育状態をよく観察し「萎れ」などがある場合は、根の状態を確認してみる事をおすすめします。











定植方法(温室トマトVer.)


温室トマトでの定植方法についてご紹介します。










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通常は栽培ベットに養液を満たした状態で育苗キューブを定植穴に置くのが一般的です。

定植を行う少し前に養液を溜めておき水温を安定させるのと、満水状態に不足している栽培ベットには保水をしておくなど全体を均一にしておくのが目的です。

作業の工程は多いですがまさに理想的な方法です。










温室トマトの定植方法


しかし温室トマトの定植方法では栽培ベットに養液を満たす工程を無くしました。


まずはじめに栽培ベットの定植穴に育苗キューブをセット。











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育苗キューブセット作業の終了後、大量に養液を与えて満水状態にします。


作業工程を簡略化する方法です。



以前は栽培ベットに養液を満たした状態で定植作業を行っていましたが、時間の都合上簡略化した方法を取っています。


あまりお勧めは出来ませんが・・・。




(重要)温室の灌水装置、灌水チューブに灌水量のバラつきがある場合、栽培ベットの養液量に差が出来るため注意が必要です。











ヤシ殻培地とロックウール培地

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ロックウール培地は養液に満たしても形状の変化はまったく起こりませんが、


ヤシ殻培地は養液などの水分を含むと急激に膨張し形状が変化します。











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もう一つ、ヤシ殻培地は有機培地となるため原料の特性と製造工程によって、


培地内の塩類濃度にバラつきがあります。


養液を満たした状態で塩類濃度(EC濃度)を測定して、必要であれば洗い流し(クレンジング)などの対策が必要になります。











まとめ


以上で、トマトの定植についての記事は終了になります。

トマトの定植後は水分管理など非常に重要な過程が待っています、

まだまだ勉強不足な事が多々あり観察と記録を取りながらの日々です。

今後、機会があれば記事にしたいと思います。


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プロフィール

ghtomato

Author:ghtomato
初めまして、温室でのトマト栽培に従事。
設備の老朽化でトラブルの多い日々を記録しています。



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