ロックウールキューブの配置作業 ポイントと注意点
- 2018/10/31
- 20:34
こんにちは。
今回のテーマは「ロックウールキューブ」
トマトの栽培に使用するロックウールキューブは養液栽培には欠かせない資材。
温室トマトでは苗を移植する前にロックウールキューブを配置しています。
そこでロックウールキューブを取り扱う場合のポイントと注意点について記事にします。
使用するロックウールキューブ
「 Cultilene PC 」 Cultilene社
サイズ(mm) 縦 × 横 × 高さ
100 × 100 × 65
プラグ穴サイズ(mm) 直径 × 高さ
28 × 35
苗を移植するためのロックウールキューブ(ブロック)
今回はCultilene社のロックウールブロックを使用しました。
「プラグ穴サイズ」が苗を移植するための植え込む穴のサイズになります。
キューブサイズは標準的なブロックサイズを使用します。
ロックウールキューブは乾いた状態のためまず養液で湿らせる必要があります。
温室トマトでは大きなボックス内に養液を溜めてそこにロックウールキューブを投入し湿らせておきます。
湿らせたキューブを取り出して畝ごとに配置してある栽培ベットまで運搬し、
苗の移植に必要な数だけロックウールキューブを配置していきます。
温室トマトのように「湿らせたロックウールキューブを運搬し配置していく方法」は、
かなりの重労働となり身体に負担が大きいため今現在ではあまり用いられない方法になると思います。
今後は省力化と機械化を進めることが望ましいと考えら方法を模索中です。
ロックウールキューブの注意点
ロックウールキューブを取り扱う際の注意点をいくつか挙げたいと思います。
手袋などの防護をしておきましょう。
ロックウール資材は細かい繊維で作られているためトゲのような繊維が刺さる場合があります。
素手では取り扱わないようにし、手袋などを着用しましょう。
必要であればマスクなどもしておき大量に吸い込まないように注意が必要です。
ロックウールキューブは全体をしっかりと湿らせておく。
上の画像は養液に浸したロックウールキューブの画像になります、
左側のロックウールキューブは全体が養液に満たされ適正な水分が含まれています。
右側のロックウールキューブは全体の半分にしか養液が行き届いていません。
見た目にもわかるくらい乾いたままの部分があります、
この状態で苗を移植して栽培を開始しても
ロックウールキューブ全体に養液が行き届かないため、
トマトの根の生育に影響してきます。
ロックウールキューブは全体をしっかりと湿らせるように養液に浸してから使用するようにしています。
ロックウールキューブを栽培ベットに設置する際の注意点。
ロックウールキューブを栽培ベットに置いておく場合にも注意点があります。
いくつか注意しているポイントをご紹介します。
定植用の穴にロックウールキューブが接地するように置いてしまうと、
ロックウールキューブ内の水分が接地している部分から抜けきってしまい乾いた状態に戻ってしまいます。
ロックウールキューブ内の水分は一度抜けてしまうともう一度全体を湿らせる必要があります。
栽培ベットに置いておく場合、定植用の穴からは少し離れたところに置いておきましょう。
こんな感じに。
栽培ベットの素材はヤシ殻培地でもロックウール培地でも同じく定植用の穴からは離れた所に置いておくのがポイントです。
ロックウールキューブの置き方について・・・。
ロックウールキューブの下側には排水性などの目的で溝が加工されています。
この溝の向きを栽培ベットの横側を向くように置いておきます。
灌水時に余分な養液が素早く流れるようにしてロックウールキューブ下側周辺に留まる事の無いようにするのが目的です。
ロックウールキューブの排水性を良くしておくのがポイントになります。
ロックウールキューブ設置後はキューブ下側の溝の向きをそろえておきます、
自然乾燥するのを防ぐためにも灌水チューブも取り付けて時々灌水を行い水分量を保つようにしています。
苗を移植するまでに長い期間そのままの場合、養液を与えておかないとキューブが乾いてしまうため適時灌水をしています。
以上でロックウールキューブの配置作業の記事は終了します、最後まで読んで頂きありがとうございました。
今後は苗の移植などの作業が待っています、それはまた後程・・・。
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